「心に残るロータリアンの言葉」

【第47回】

  岸和田東R.C.にも卓話で来岸されました。      

                                  

中井 義尚会員

「ロータリーの本質をみつめて」                   
(1)変りゆくロータリーの危惧                       
 最近ロータリーの現実は、規定審議会ごとに、EASYな方向に流れ、急速に変化しています。私が最も心配することは、ロータリーの哲学、倫理、思想というようなロータリーの本質が変わって行くのではないか、という点です。何かロータリーが精神的支柱を失った親睦の集団になってしまうのではないかと危惧します。             

(2)ロータリー、この素晴らしきもの       
 ロータリーは、「自分のことをあとまわしにして人のために役立ったことをしよう、」という人間の善意が実は、自分の為にもなる。このことを体験的に信じている世界中の人の集いがロータリーで、奉仕の理想とはこのようなことを指します。ロータリーの素晴らしさはロータリーの例会にあります。20世紀の奇蹟といわれたロータリーを21世紀まで引き続いて活動するには、ロータリーの最も重要なユニットである各ロータリークラブを充実させる以外にはないのです。各ロータリークラブを充実するには、会員一人一人が「ロータリーこの素晴らしきもの」を知り体得することです。            

(3)ロータリーの本質をみつめて                 

1) ロータリーの本質は、親睦の中から自己を研鑽し、奉仕の心を高めることにあります。
2) ロータリーの奉仕は、「利己と利他の調和」を目指すものです。クラブの例会を通じて親睦を出発点とし、奉仕の心を養ない、一人一人がそれを各方面に実践することが大切です。
3) 例会に出席し自己を改善し事業経営に役立てることが大切です。

(4)ロータリーの進展とその特性                            
 R.I.は「ロータリーの真の姿」とは何かについて討論を重ね、それはE.S.S.で表されると発表しています。即ち         

E:ENJOY− 職業の異なる会員が信頼感をもって心から楽しみ、親睦を深め友情をあたため、喜びを通じ合って成長して行く。      
S:STUDY− ロータリーから人生哲学、職業倫理を学び、多くの会員の人生観から学び自己研鑽に励んで人間性をたかめる。                           
S:SERVICE− 思いやりの心で人のお役に立つ行動をというロータリーの奉仕をごく自然に自分の生活の中に生かすことで、世の為、人の為に尽くす。 

これがロータリーの真の姿なのです。        

    第2660地区DPG 戸田 孝(八尾R.C.) (2001年関西ロータリー研究会)