「心に残るロータリアンの言葉」

【第29回】

       

                                  

中井 義尚会員

「浪費ひどすぎる【こうして物を大切に】」                   
 わが国では昭和33年-34年に、公共水域の水質汚濁を規制する目的をもって「水質三法」が公布されましたが、そのほとんどは、制限する数値の急所をはずしたザル法です。       
 大小の企業も、いわゆる自由経済、資本主義という名の下に一世紀も昔の私益優先、利潤追求の経営に没頭して、一般国民の生命、財産の尊重など眼中におかず、利己第一に専じ、猛進したのです。その結果いわゆる高度経済成長を遂げることができたが、この副産物として、今日国内至る所に環境の破壊と資源の乱費とを招いたと申せましょう。  
 1974年(昭和49)1月RI本部に創設されたERRAC委員会(ENVIRONMENTAL RESEARCH AND RESOURCES ADVISORY COMMITTEE)すなわち、環境調査及び資産諮問委員会には、7人の委員がおかれ、わが国から姫路R.C.の斎木亀治郎君がその一人に選ばれたことに重大な意義を感じなければなりません。わが第366地区では、昨年7月新たに「環境・資源委員会」を設けて、この問題を真剣に採り上げることにしました。                                    
 人類の繁栄と人間の幸福の根源である自然環境を無視し、天然資源を無秩序に濫費し、神の掟に背反する地球破壊の現状に対して、またこれに拍車をかけつつある経済構造に対して警告を発することは、ロータリアンとして当然の責務であると信じます。    

RI366地区PDG塚本義隆氏の「浪費ひどすぎる【こうして物を大切に】」より。(1975年3月発行)

中井私見: ロータリー発祥の国アメリカが地球温暖化防止を定めた京都議定書の調印をしないアメリカ一国利己主義に、貴地のロータリアンはどのように行動しているのでしょうか。