「心に残るロータリアンの言葉」

【第27回】

       

                                  

中井 義尚会員

「フオアウエイ(FOUR-WAY)とは四つ辻でもある」                   
 オックスフォード英辞典によれば、FOUR-WAYなる語は「二路の交叉点または四路の出合う場所」と説明されています。いうなれば四つ辻です。そこで四つ辻に辿りついた時に、右へ行くのが正しいか、あるいは左にすべきかと、一旦停止して進路を考えることであると、このフオアウエイ・テストを解釈することができます。この解釈について、1972年末原作者H.ティラーさんへ私が手紙を出して意見を求めたことがあります。すると、次のような返事を1972年4月6日付でくれました。  
 いわく フオアウエイ・テストの字句については多様の解釈があると思うが、自分はこれを聖書のことば“test all things, hold fast to that which is good”から採った。すべて物事は吟味して悪しきを捨て去り、善きを身に着けることが大切です。人間は心の中に思うことが行為となって外に現れるものです。「四つ辻に来たとき、立ち止まってどの道が正しく、どちらが間違った道であるかを考える」という貴君の解釈はりっぱな解釈(a good interpretation)であります。    
 現在にまさるりっぱな日本語のフオアウエイ・テストが出来ないであろうか、またその結果として、このテストの実用が盛んになるようにできないものだろうか。これが私の唯一の祈りであります。   

R.I.366地区PDG塚本義隆(大阪R.C.)氏の「フオアウエイ・テストの日本語訳は正しいか」より。(1974年1月発行)