ロータリーを指導された方々は、「ロータリーとは何か」の説明に随分苦労をされながらも数多くの名言を残されています。そのいくつかを紹介します。 
初代ガバナー米山梅吉さん
ロータリアンの不平には3種類ある。その一つは、飽きる一向つまらぬと言って出席しない人。これはどこの団体にもあることで致しかたない。その二つは、ロータリーの活動が足りない、もっと社会的にも政治的にも口を出せと力瘤を入れる人。その三は、ロータリーは何処に行くかと悲観する人である。ロータリーには見えない仕事があり、目立たないところに妙味がある。
米山さんに続いて二代目ガバナーになられた井坂孝さんは言われました。 
ロータリーは着物の裏を整えて着心地を良くするような仕事をしている。身体に密着するのは表でなく、着物の裏である。ロータリーも生活に密着して住み良い世の中を作ろうとしている。最近のロータリーは表生地の良さだけが論じられることが多いようですが、もっと裏生地の良さ、仕立の良さを評価されなければならぬと思います。 
三代目ガバナーの村田省蔵さんは、 
「ロータリーは銭湯の如し」着物を脱いで裸になれば身分はない。浴槽に一緒に浸って本音で語り合う。 
こうしてロータリーは横並び社会であることを説かれました。 
最近のロータリーはとにかく、天下りの号令がかかります。地区ガバナーは軍司令官ではありません。これを間違えると多くの方が「ロータリー本音が言えぬ難しさ」と嘆くことになるのです。
ロータリー研究会第30回例会より(1992年5月)
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