「心に残るロータリアンの言葉」

【第17回】

       

                                  

中井 義尚会員

「HERBERT J. TAYLORについて」                   
 ティラー氏はシカゴクラブの会員であり、1954-55年度のR.I.会長をつとめた人です。1956年にはR.I.会長代理として日本における各地の地区大会に夫人同伴で出席しています。  
 ロータリーの「四つのテスト」は彼が再建を依頼された会社を更生させるため、会社全員の精神のよりどころとして掲げた倫理訓であります。日本ではこの邦訳について、ロータリー創立50周年の一つの事業として広く日本のロータリアンから邦訳を募集した中で、最も優秀なものとして選ばれたのが今日使っている「四つのテスト」です。 彼が1956年大阪での地区大会に出席した折「貴方はどうして酒も飲まず、煙草も吸わないのですか。」と質問したところ、「自分は若い人たちの手本でありたいからです。」という答えがあったそうです。     
 彼がR.I.会長として掲げたターゲットを意訳してみますと、彼のロータリアンの眞意が分ると思われます。それは、                                  
 1.われわれの過去を思い返して、建設的に将来のために備えよう。
 2.ロータリーをできるだけ多くの人に頒ち与えるため会員の増加に努力しよう。
 3.個人の日常生活に「四つのテスト」を反省しよう。
 4.若い人たち、小さい人たちのためのよき手本となろう。
 5.あらゆる機会を通じて国際友愛増進のため努力しよう。
 6.善良にして忠実な市民となるため犠牲をいとわず切磋琢磨しよう。