「心に残るロータリアンの言葉」

【第7回】

       

                                  

中井 義尚会員

「ポール・ハリスの人生観と見解」                   
 子供というものは、両親から教えてもらったり、両親の言動を見習うことが出来る点、恵まれています。ところが、祖父母から教えてもらったり、祖父母を見習う環境で育てられる子供もいます。一般的に言って、両親の人生観が子供の人生観になります。   
 私は、注意深くて、系統立っている祖父母と、お人好しであるが出鱈目な両親の両方から学ぶことが出来たのは、二重の幸運だと思っています。もし両親と暮らす機会が無かったら、祖父母の有り難さは分らなかったことでしょう。
 ロータリーの見地からいうと、実業は人生の重要事でありますが、人生の万事ではありません。人生には事務専用の所もあるし、それ以外の所に耕作地もあることが認められますが、その仕事場以外に視界の拡がらない人は、仕事に成功しても用をなしません。一朝その事業が逆転する時、彼は何に助けをかりようとするのでしょう。また、仕事から引退する時が来たとき、彼は何事に没頭すればよいのでしょう。(仕事以外にも巾の広い人生を送る必要を述べています。)              
 ロータリーでは、平均出席率が70%に達しないクラブは、資格に不足をきたしたものと考えられます。平均出席率が高くなければ、重要な目的を遂行し得ないのがロータリーなのです。最も優良なクラブとは、出席成績の最も良好なクラブです。年、52回の会合を連年継続する間、常に95%を越える平均出席率を維持するようなクラブは、真のロータリークラブであって、必ず、多部面において成功します。        

                P.ハリス(ロータリーへの道より)