「心に残るロータリアンの言葉」

【第5回】

       

                                  

中井 義尚会員

「ロータリーへの愛着」                   
 ロータリアンは所属のクラブに極めて忠実です。中には30年以上も例会に連続出席した記録の持ち主もいます。それどころかクラブ全員が100回以上も連続出席した記録を持ち続けているクラブもあります。人々の中には、ロータリーの会員であることを人生最高の誇りにしている人もあります。
 何故こんなに愛着をもつのでしょう。それは、人間が人を愛するのと同じ現象なのです。人間があらゆる形式や信条を脱ぎ捨てた時に一番必要になるものは友情です。ロータリアンは政治や宗教で一線を画することはありません。イスラム教徒、佛教徒、キリスト教徒やユダヤ教徒でも仲良く一緒に食事をします。カーストという身分制度が確立しているインドでも、他の国と同様にロータリーは盛んです。ロータリーに改宗ということはありません。議論の余地のある問題に就いては、会員各自に発言権があります。ロータリーの懐は非常に広いものです。従って友好的な人、他人の意見を尊重する人、利己的でない人ならあらゆる種類の人が会員になることが出来ます。      
ロータリーは友情という礎石の上に建てられており、「寛容の精神」で団結しています。従ってもし、寛容の精神を失えば各クラブが持っている原子力エネルギーの働きによって、クラブは木っ端微塵に吹っ飛ぶことでしょう。この寛容の精神とは、祖父の一生を支えた魂であり、私の信念も其処に根ざしているのです。        

                P.ハリス(ロータリーへの道より)