「心に残るロータリアンの言葉」

【第4回】

     

                                  

中井 義尚会員

「ロータリーの一職種一会員について」 〜P.ハリス           
 ロータリーは何故会員の資格を地区内の一業種一名に限定するのか、という質問をよく受けます。ところがクラブを運営してみて初めて分かったことなのですが、この方式をとると、親睦関係がうまくいくということ、職業が違うので同業者間の嫉妬心が起きないこと、会員相互間の助け合いが促進されること、自分の職業に品位と誇りを感じること、他の職業の業績や問題点について認識が深まること、という利点があります。                 
ロータリーの会員になることは、自分の所属している同業組合の中にロータリーの理想と綱領を広めることも忘れてはなりません。つまり会員は、ロータリーの理想と綱領が職場の人に受け入れられ、然も感謝されるように努力する必要があるのです。                   
このロータリーの限定会員制度は、ロータリー内外の道義人が要求する恩沢を広く職業界や実業界の大衆に均分せしめる可能性を有するものであります。しかも各都市では市地区内にあまたのロータリークラブを複製することによって、限定会員制度にまつわる問題点を一応満足に解決出来ます。

さらに婦人のロータリーへの参加について、〜婦人は多く家庭に留まる関係上社交の経験に乏しくなるが、婦人でも実社会に働いている人は、一般に猜疑心が少なく見解も広く理解もすぐれている〜と述べ、すでに1934年に、奉仕の理想を十分に吸収した実業男子と婦人および青年を一堂に抱擁するようなクラブの出現することを望む。と述べています。