「心に残るロータリアンの言葉」

【第3回】

今回私は、学校保健の会議のため東京に出かけますので佐野会員に発表をお願いします。      

                                  

中井 義尚会員(佐野会員代読)

「初期のシカゴクラブからのロータリーの方針」                  
 1905年のシカゴ・ロータリークラブの会員は、あくまで友好を尊重したゆえをもって彼らの間には宗教上および政治上の議論は友好を妨害するおそれありとしてこれを禁じていたことが、後に至って非常に有意義であることを証明した。「共通の仕事に努力せよ。意見同じからざる問題はこれを避けてあえて論議するなかれ。然らばわれらは友愛をもって報いられるであろう。」これは集団が一層大きくなればなるほどますます採用されなければならない教程である。   
 一個人・一宗派・一党派・一国民が他の個人・宗派・党派・国民を憎みさげすむのは、彼または彼らがその相手を知らないからであるに過ぎない。憎悪、軽蔑の底に横たわるものは無知であり、無知は平和の脅威である。同条件の下で知識の平均水準が高いほど、溶かい癖、論難癖、尊大癖の傾向は少ない。個人も国民も自省して然る後世界に臨むことが出来るのである。
 1905年に、はなはだ簡単に幸先よく開始されたロータリーの相異なる民族的集団ないし宗教を異にする人々の間に友愛の関係を鼓吹しようとしたプログラムは、今まではいかなる外交上の協定商議より大きな成功を収めてきている。

                〜P.ハリス〜

 (中井の意見 : P.ハリスのこの平和論はロータリーの根幹をなすもので、今日の世界の紛争の解決に大いに役立てなくてはならないのではないでしょうか。)