「心に残るロータリアンの言葉」

【第2回】

 米山梅吉氏による「ロータリーの理想と友愛」の訳書からで、文章が大変硬く読みにくいのですが、一応そのまま紹介致します。       

                                  

中井 義尚会員

「ロータリアンのつとめ」                   

 

およそロータリーの会員は身分の高低と貧富の別なく、人種にかかわらず、宗教家たるを問わず、政治家たるを論ぜず、寛大・忍耐・正義・親切・友誼・親愛をこのわれわれの知る最善の小世界の住人に、好意を伝える使節として終始するのもである。        
 1905年シカゴ市において物質上および社会上の風紀刷新のため闘った諸勢力は、醜行・泥酔・腐敗に対して勇敢な抗争をしていた。実業は階級意識を抱くに至り、また実業の掠奮同然になり得ないことに気づきはじめていた。一般の人々も公共のためという自尊心に目覚めてきて、この自尊心が社会奉仕の先駆けとなったのである。ロータリーは常にその先得権を感謝せざるを得ない。これがなければ成功を期することができなかっただろうし、これがあってこそ万事が成就した。  

 
「ロータリーとは」              

 ロータリーはただ心の状態に休止するものではない。奉仕は実行にある。会員たるものはその日常の職務、社交ならびに公共的接触から他人のために計ろうとする本分と自己を利そうとする懇望との衝突を調和するために発奮努力すべきである。自己にさきだって奉仕を理念とするのは、そのなすべき正しいことだからである。よく奉仕すれば自己に益することも大である。