「心に残るロータリアンの言葉」

【第50回】

  一応最終回とします。
  今後また機会をみてお話しを
      させていただくつもりです。    

                                  

中井 義尚会員

「山と人、湖と鳥」                   
 都会から村に引っ越して、引っ越した所の環境が気に入ったら、住民たちと仲良くして、友情を深めて行かなければなりません。また、付近の山に行って山と仲良くすることも大切で、そうすれば必ず良いことが有ります。山は我々を待っていて何時行っても喜んで迎えてくれます。山はつむじを曲げません。嵐にも泰然自若としています。山の名前を覚えなさい。山を名前で呼ぶと親近感が湧くものです。          
 都会の皆さん、若くて元気が有る人は山に登りなさい。そうで無い人は車で行きなさい。山へ行ったら“インスピレーションが湧く所”を見付け、貴方の秘密の場所にしなさい。山と仲良くなれば、その秘密を打ち明けてくれます。秘密の場所に行っても壮観な日の出、日の入りを眺めなさい。月や星の光が山を魅惑的な別世界に変えてくれます。                       
 雪の毛布は、山の岩膚を丸く包んでくれます。山の好きな人は山へ行っても寂しくありません。山は友達だからです。           
 池や湖は多数あってそれぞれ個性を持っています。然も、大体山の凹みの格好な場所に点在して、景色の構成要素になっています。夏の暑い日に上がる水しぶきには、壮快感があります。裸になって飛び込むと、涼しくて爽やかで、生き甲斐を感じます。          
 山や人や湖と仲良くなっても、鳥を忘れてはなりません。鳥は大変に人なつっこくて、友達になればついてきます。山には各種各様の沢山の鳥がいて、渡り鳥以外は年中山に住み付いています。朝、食堂の窓から見える所に、小さな牛の脂を置いておくと、氷点下の寒い日でも、四十雀やきつつきがやってきます。ですから鳥の餌台を作っておくと、山小屋生活や田園生活が一層楽しくなります。毎朝鳥と一緒に食事をする様にして、種を一杯撒いておきなさい。すると其の努力は百倍にもなって返ってきて、鳥は大歓びで歌をうたってくれます。                           
 優れた人生哲学はお金に勝り、順境の時でも逆境の時でもよく役に立ちます。不思議なことに、世界不況の時に自殺した人は、都会の貧乏人ではなくて、むしろ暮らし向きの良い金持ちが多かったのです。つまり金持ちは、自主的に生きて行く哲学に欠けて居たのです。 
 ニューイングランドの人は初めてのものには手をつけないと言われています。これはニューイングランドの人は、石橋を叩いて渡るが、気紛れなことをしたり、流行を追ったりしないということです。私はニューイングランドは“バラ色”に包まれていると思います。もう半世紀以上経ちましたが、私は子供時代に返って、故郷のニューイングランドの谷間を眺めています。そして私は大切にしてくれた祖父母の優しい思い出が、脳裏から離れません。     

                P.ハリス (ロータリーへの道より)