「心に残るロータリアンの言葉」

【第20回】

       

                                  

中井 義尚会員

「自分を超えた眼を」
   Look Beyond Yourself          
 私達が自分の心の底を深く見つめる時、私達は自分本意の考え方、言い草、行動という砦を脱け出して、自分を超えた世界に導く内なる力の存在に気がつくでしょう。     
 その時私達は夢みるでしょう。使命感を覚えるでしょう。 
 夢とは内なる平和、恐れと飢えのない仕合せな世界です。                    
 使命とは積極的な奉仕の活動によって、この夢を実現のものにすることです。  
 あなたあればこそ、ロータリーはこの夢、この使命を抱くのです。  
 何故なら、あなたには自分を超えた眼を持つ大いなる力があるからです。          
 これは一体あなたにとってどういうことを意味するのでしょう?一寸考えてみましょう。人生において「自分」また「自分のもの」から「私達みんなの」という新しい規点への転換は、先ずあなた自身の心の内奥をみつめ、それから自分を超えて、あなたの家族、あなたのクラブ、あなたの地域社会、あなたの國、そして私達の世界へと眼を向けることによって自然に出てきます。ロータリーの目標−他者への奉仕−が世に輝くとき、あなたの配慮は崇高なものとなります。         
 一人のロータリアンとして、あなたは夢みる人であると同時に、行動する人でなければなりません。自分を超えた眼を持つなら、あなたは達成すべき目標を設定し、そしてこれを実現するための行動に移るでしょう。まことにロータリアンであるということは、自分を超えた眼を持つということです。  
 単なるクラブ会員か、ロータリアンかの岐れ道がここにあります。この岐れ道を超えた時、あなたは私達の大いなる理想−奉仕の理想を追究する力を得て、その付託に応えられるのです。  

           ラジェンドラ K サブー Rajendra K. Saboo (1991-92年度 R.I.会長)