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会長の時間 9月 |
2017年〜2018年度
岸和田東ロータリークラブ会長
池 内 清 一 郎
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2017年 9月 1日 第1978回 |
「識字率向上月間に際して」
今月は、基本的教育と識字率向上月間/ロータリーの友月間です。
なぜ、9月が識字向上月間なのでしょうか。それは、9月8日は国際識字デーだからです。では、なぜ9月8日が国際識字デーとなったのでしょうか。それは、1965年9月8日にイランのテヘランで開かれた世界文相会議でイランの国王が軍事費の一部を識字教育にまわすことを提唱しました。このことを記念して、ユネスコが9月8日を国際識字デーに制定しました。
では、日本の識字率は世界のランキングの順位はどうでしょうか。いろいろ統計に寄って異なりますが、23位、28位、35位というところで、99%となっています。
日本の識字率は、数百年に亘って世界一を誇っていました。江戸時代の幕末期では、武士のほぼ100%読み書きができたと言います。庶民層でも男子で50%前後は読み書きができたようです。同時代のイギリスでは、下層庶民の場合、ロンドンでも字が読める子どもは10%に満たなかったようです。
1853年に来航したペリー提督は、日記に日本について「読み書きが普及していて、見聞を得ることに熱心である。」と記しています。
教育は、人間の成長にとり必要不可欠なものです、2014年、ノーベル平和賞を授賞したパキスタン人のマララ・ユスフザイさん(当時17歳)は、その授賞式におけるスピーチにおいて、「教育は人生の恵みの一つであり、生きる上で欠かせないものです。」と語り、「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」とも語っています。
全世界をみても、基本教育である初等教育さえ不十分な地域はたくさんありますが、中等教育となるとその地域はもっと広がります。
日本でも、中学校の先生から、「教科書を音読させると漢字を読み飛ばす。自分の住所も書くことができない。そんな生徒はクラスで1,2人ではない。」と聞いたことがあります。
今月の月間にちなんで、このような現状を知っていただき、少しでも何かできることについても考えていただければ幸いです。
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2017年 9月 8日 第1979回 |
「懸賞広告について」
まず、指名委員会についてお知らせさせていただきます。
次に、9月号の月信の内容についてご紹介させていただきます。
九州北部集中豪雨被害義援金についてです。
当クラブでも皆様にご協力をいただきましたが、地区全体で59クラブ、総額289万6826円の義援金が集まったそうです。これにガバナー事務局経費から10万3174円を支出し、300万円をRI第2700地区(福岡県)の安増ガバナー指定の口座に送金されました。ご協力に感謝申し上げます。
2017−2018年殿RI会長エレクトに、パリー・ラシン氏(バハマのRC)に決まったとのことです。これは、会長エレクトであったサム・オオリ氏のお亡くなりましたので、その代わりのエレクトです。ご冥福をお祈りします。
また、7月末時点で、2640地区の会員数が31名増となっており、増加傾向にあるとのことですので、当クラブでも会員増強よろしくお願いします。
本日は、懸賞広告についてお話しします。今年の8月1日、岡山県玉野市にある渋川動物公園からゾウガメの「アブー」が逃げ出し、なかなか見つからず、動物公園が発見者に「50万円」の懸賞金を差し上げますとの懸賞広告を出しました。そして、8月16日、ゾウガメを探しに出かけた親子が動物公園の近くの山中で発見し、50万円の懸賞金をもらいました。
懸賞広告は、民法529条に規定があります。この親子は、懸賞広告が出されているのを知って探しに出かけて見つけたのですが、それでは、この親子は、懸賞広告が出されていることを知らずに、たまたまゾウガメを見つけた場合、懸
賞金はもらえるのでしょうか。
懸賞広告が契約だと考える場合は、知っていなければ懸賞金はもらえないことになりますが、契約ではなく単独行為と考えると知らなくても懸賞金はもらえることになります。裁判例はないようです。
因みに、改正民法の529条では、「その広告を知っていたかどうかにかかわらず、その者に対してその報酬を与える義務を負う。」としました。
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