『 岸和田3RC合同例会 』
ホスト:岸和田ロータリークラブ |
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『 卓 話 』 |
【今年の阪神タイガースについて】
湯 舟 敏 郎 様
講師紹介
湯舟 敏郎 (ゆふね としろう)
生年月日 1966年10月8日(50歳)
出身 大阪府貝塚市
ポジション 投 手(左投・左打)
選手歴 興国高等学校
奈良産業大学
本田技研工業(株)鈴鹿
阪神タイガース(1991〜2000)・
1990年ドラフト1位
大阪近鉄バッファローズ(2001)
コーチ歴 阪神タイガース(2002・2012-2014)
今ペナントレース
昨年の広島カープは、近年通り打撃力でペナントを制した。
以前、飛ばない球と言われた「統一球」の飛距離が伸びて来ているように感じられる。打撃力の向上だけなのか、球の反発力に変化があったかは判らないが、打球の質が良くなっているのは明らかだ。この状況下でも、チーム力があったにも関わらず得点力の低い有力球団があった。このことを踏まえて考えると、今シーズンは更に飛距離が出るのではと予想をしてしまう。そうなれば、打撃力が鍵を握っていた近年のペナントレースに、投手力がこれまで以上に重要となってくる。(そうなれば、強固な投手陣で守り勝つチームの優勝もありえる。)
阪神タイガースの場合、新人・新外国人抜きで考察すると、先発・リリーフ共に駒不足である。この状態でシーズンを優位に戦うには、先発3枚は高い完投能力を保ち、強い守護神が必須条件になる。しかし、若手・新外国人・新人の台頭によって戦力員数が整えば話は変わる。ただしその場合、馴染み深い名前が無くなっている可能性が高い。強固な投手陣ではなくなったものの、極端に弱い訳ではない、打線が活発になれれば面白い。投手にとって怖い打線とは、3人以上強打者が並んでいること。糸井の加入に、キャンベル?・福留・原口と並べば投げ辛くなる。この4人の内、3人が揃って打ち出すとなると、他のメンバーの多くも打ち出すようになる。これを投手心理から説明すると、各イニングのマネージメントをするに際し、強打者以外をほぼ完璧に抑える必要が出てくる。そうなれば全体的に力みが生じ、体力が消耗され、ミスが多くなる。よって、ビックイニングに陥ってしまう。
打力優位チームは9回ある攻撃のうち、1イニング・ビックイニングを作れば勝利確率は高まる。投手はマネージメントイメージを崩されると脆い。そうさせるには恐怖心を持たせること。キャンベルもだが、糸井の加入によって恐怖の3人衆・4人衆になれば投手力をもカバー出来、また育てることにも繋がる。
個人的には、(上本・大和)・北條・糸井・キャンベル・福留・原口・高山・梅野と並べたい。セカンドでのゲッツー潰しが禁止となった今シーズン、予想通り打撃が活発になれば、一発逆転ホームランやダイナミックなファインプレーも増え、迫力ある野球が展開されそうだ。他球団も同じ条件ゆえ、弱体投球陣ではないとはいえ、03年・タイガース打線クラスの打撃力はいる。そうなるには、糸井の活躍による余波、藤浪の15勝以上、ストッパーの確立(2人制でも)がなければ優勝は見えてこないだろう。
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『 閉会の挨拶 』 |
次回ホストクラブ
横田昌也 岸和田東RC会長
ホストクラブの岸和田RCの皆様、本日は楽しい例会をありがとうございました。また湯舟敏郎様、野球界とりわけ阪神タイガースのお話ありがとうございました。
さすがに勝負の世界で生きてこられた方で、ピッチャーやバッターの心理的な駆け引きのお話は大変ためになりました。これで、今年のペナントレースもより面白く観戦できるかと思います。
次年度は私たち岸和田東ロータリークラブの担当ですが、岸和田3ロータリークラブが親睦をはかれる企画を考えていきたいと思います。
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