昨日からは七十二候の「菊花開(きくのはなひらく)」です。各地で菊の品評会が開かれる頃です。有名な国華園の「日本菊花全国大会」も来週の木曜日(10月20日)から開催されます。10月9日は旧暦の九月九日は重陽(ちょうよう)の節句でした。別名「菊の節句」です。 一番大きな陽の数(奇数)が重なる日ということで、重陽と呼ばれます。ちなみに「五節句」とは人日(じんじつ)(1月7日)、上巳(じょうし/じょうみ)(3月3日)、端午(たんご)(5月5日)、七夕(たなばた、しちせき)(
7月7日)と重陽(ちょうよう)(9月9日)です。
今月は「経済と地域社会の発展月間と米山月間」です。先週は米山月間に関連した話題でしたので、今回は「経済と地域社会の発展月間」にちなんだ話題をお話ししようと思います。先ずは、地域社会の現状のお話です。現状を分析しないと未来の話はできません。
さて、日本の、そして地域の発展に一番影響を与える問題は人口の減少だと考えています。国土交通省がH26.7.4に作成した「国土のグランドデザイン2050」のデータから見ますと、日本の2050年の人口は97,076,000人で、2010年の128,057,000人から24%も減少すると予測されています。このデータから近畿地方の1kmあたりの人口の増減率を見ると、人口の増えているのは都市部と滋賀県の守山市から草津市あたりですか。誰も住まなくなる青い点も沢山あります。もっと拡大して、岸和田市周辺を見てみましょう。岸和田と貝塚の間に人口増加地域がありますが、これは、貝塚の東山地区の新興住宅地でしょう。和泉市の増加している部分は和泉中央駅から桃山学院大学あたりです。岸和田市は人口が減少するのが確実です。少子化・人口流出・高齢化が人口減少を招きます。空き家が増え、地価が下落し、公共施設が減少し公共交通機関が廃止されます。その結果、産業も衰退していきます。最後には、限界集落・無人化となります。岸和田市の場合、大都市の周辺地域なので他とは違った要因もあるのですが、人口が減少すると維持できない施設が増えてきます。その結果サービス提供と雇用の機会が失われ、よりいっそう人口減少に拍車がかかります。
私たち経営者にとって非常に重要な問題です。このような現状から地域を活性化するにはどうすればいいかを次回から考えていきたいと思います。
|