|
〜会長の時間 4月〜
|
|
4月4日からは二十四節気の「清明(せいめい)」です。春の暖かな陽射しの中、まさに天地万物が清らかな明るさに輝いている様を表す言葉です。中国では古くからこの清明節の時期に、先祖の墓参や、「踏青(とうせい)」といって野に出て春の緑を満喫するなどの行事が行われました。
4月4日〜4月9日は「清明」の初候である「玄鳥至(つばめきたる)」です。燕が南の国から飛来して来る時期です。先日の日曜日に今年初めてツバメを見かけました。燕は、日本には夏鳥として渡来し、冬は南方へ去るので、その訪れは本格的な春と農耕シーズンの始まりを象徴しています。
4月10日〜4月14日は「清明」の次候である「鴻雁北(こうがんきたへかえる)」です。冬を過ごした雁(がん)が北国へと去っていきます。季節の訪れとともにその姿を現す候鳥(こうちょう)として、春に飛来し秋に去る燕と対をなして、暮らしや文学の上で親しまれてきました。
4月15日〜4月19日は「清明」の末候である「虹始見(にじはじめてあらわる)」です。春が深くなるとともに、だんだんと空気も潤ってきます。雨上がりにきれいな虹を見ることができるのもこの時期から、という昔の人たちが経験から得た言葉です。虹は世界中で古来、さまざまな神話と結びつけられてきました。中国では大きな蛇と見なす考え方もあり、虫偏がつくのもそのせいかもしれません。
さて今月は「母子の健康月間」です。谷川会員の専門分野でしたので、私などがお話しするのはと遠慮していたのですが、中学生相手の職業講話などに呼ばれた際には、医師として生命の話の一つとして妊産婦や新生児の死亡率の話は必ずしていました。
新生児の死亡率は2016年5月19日、世界保健機関(WHO)が発表した世界保健統計2016によると、世界で最も新生児死亡率が高い国はアンゴラで1000人出産当たり48.7人(4.87%)でした。次にパキスタンが45.5人(4.55%)、中央アフリカ共和国が42.6人(4.26%)となっています。日本の新生児死亡率は1000人出産当たり0.9人(0.09%)で、アイスランド、ルクセンブルクと並び世界2位の低さです。
また妊産婦の死亡率は同じく世界保健統計2016によると、世界で最も妊産婦死亡率が高い国はシエラレオネで10万人出産当たり1,360人(1.36%)でした。以下、中央アフリカ共和国が882人(0.882%)、チャドが856人(0.856%)と続きます。統計がある国の中で最も妊産婦死亡率が低い国はフィンランド、ギリシャ、アイスランド、ポーランドで3人(0.003%)です。日本の妊産婦死亡率は10万人出産当たり5人(0.005%)で、イスラエル、ノルウェー、スペイン、スイスと並び死亡率が非常に低い国です。
日本の現状は「我が国の人口動態」を見ればわかります。14歳以下の死亡数は、明治から昭和初期にかけて多かったのですが、戦後、急激に減少しています。これは、ワクチンや医療技術の発達、皆保険制度などが関係していると考えられます。
世界の現状はユニセフの「世界子供白書2009」が教えてくれます。また、最新の「世界子供白書2016」では対策として「一人ひとりの子どもに公平なチャンスを」と訴えています。
平成29年 我が国の人口動態
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html
世界子供白書2016
https://www.unicef.or.jp/sowc/sowc.html
|
葛城山の清掃お疲れ様でした。少し前の天気予報では雨だったので心配していましたが、皆様の日頃の行いでしょうか、天気も快晴で、桜の花もまだなんとか残っています。バーベキューの用意も整っていますので、私の話もここまでにしておきます。
|
2017年 4月21日 第1964回 |
4月16日の葛城山の清掃お疲れ様でした。
さて、4月20日からは二十四節気の「穀雨(こくう)」です。地上の穀物に実りをもたらす雨が降り注ぐ、という意味です。必ずしもこの時期に雨が多い、ということはありませんが、しっとりとした春の雨がやや長引けば、菜種梅雨などと呼ばれることもあります。
4月20日〜4月24日は「穀雨」の初候である「葭始生(あしはじめてしょうず)」です。山野の植物の緑一色に輝く時期の始まりです。枯れ色とばかり思っていた水辺でも、よく見れば葭の若芽が芽吹いています。葭は、蘆、葦とも書き、また「ヨシ」とも読まれます。古来すだれや屋根、紙、楽器などに用いられ、洋の東西を問わず、人々の生活に必需の植物でした。
4月25日〜4月29日は「穀雨」の次候である「霜止出苗(しもやんでなえいづる)」です。この頃になると、霜も降らなくなり、苗代では稲がすくすくとと育ち、薄緑色のじゅうたんのように見えます。農家では、まもなく始まる田植えの準備で忙しくも活気にあふれている、そんな様子をイメージさせる言葉です。
4月30日〜5月4日は「穀雨」の末候である「牡丹華(ぼたんはなさく)」です。百花撩乱の春たけなわとなり、いよいよ百花の王である牡丹の開花が見られます。中国では牡丹は国を代表する花、王者の象徴として、数えきれないほどの逸話、伝説、文学、美術・工芸に登場します。日本でも、平安時代に観賞用に栽培されるようになって以降、愛好家が増え、また、菊や葵に次いで権威のある紋章としても定着しました。
5月5日からは二十四節気の「立夏(りっか)」です。夏の始まりの時期で、春分と夏至の中間にあたります。ゴールデンウィークの終盤にもあたり、世の中は新緑を愛でる行楽シーズンたけなわといったところでしょうか。5月5日〜5月9日は「立夏」の初候である「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」です。春先に冬眠から覚めても、しばらくの間は眠そうだった蛙が、ようやく鳴き声を聞かせ始めます。朝夕の肌寒さも和らぎ、夏に向けて生き物の活動が活発化しているのです。
4月9日に開催された「地区決議会(地区立法案検討会)」について報告します。予定された議案は四つでした。
(1)2017-2020年審議会代表議員と補欠議員選出の件
→ 指名委員会方式で行う。
(2)2016-2017年度 福井ガバナーのエレクト期間決算報告の件
→ 異議なし。
(3)日本のロータリー100周年基金についての件
→ 今年度は会員一人200円。
今年度の執行予算の予備費を充当する。
(4)RIJYEC参加についての件
→ 異議なし。
その後、緊急動議が提案されました。
(5)緊急動議 豊澤年度の会計問題について |
|