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〜会長の時間 1月〜
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あけましておめでとうございます。
「初春の 初日寿ぎ 歌始め 奉仕の心 初心忘れず」ロータリーの基本は職業奉仕です。基本に立ちかえり、奉仕活動に邁進する一年でありたいと思います。
さて12月31日〜1月4日は「冬至(とうじ)」の末候である「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)」です。お正月にあたるこの時期、一面の雪景色となる地方も多いことでしょう。その厚い雪ノ下で、春を待つ麦は、もうひっそりと芽吹き始めているのです。
麦は環境適応性が大きく、全世界人口の約半数が食糧としているとされます。食用にされる品種は、中東の原産といわれ、基本的には秋に種をまいて、翌年の初夏に収穫する作物として、世界的に栽培されています。
昨日、1月5日は「小寒(しょうかん)」でした。「寒の入り」ともいわれ、世の中では「寒中見舞い」が贈り交わされます。言葉の上では、この後に来る「大寒」のほうが寒気の強さを表していますが、「小寒の水、大寒に解く」という言い伝えもあり、むしろこの小寒の時期のほうが、より寒気が意識されるかもしれません。
1月5日〜1月9日は「小寒(しょうかん)」の初候である「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。春の七草のひとつとして知られる芹は、冷たい沢の水辺で育ちます。『日本書紀』に「せり」の名が見られるほど、古くから私たちになじみのある食材です。
『万葉集』に、「あかねさす昼は田賜(たた)びてぬばたまの夜の暇(いとま)に摘める芹これ」という歌があります。これは芹を摘んで意中の女性に贈った男性の歌で、「昼は仕事で忙しく、ようやく夜になってからわずかな暇をみつけて摘んできたのがこの芹ですよ」という意味です。
昔も今も、季節の風物を人に贈り、ともに楽しむのは、変わらぬ日本人の美意識なのでしょうか。
明日は七草粥です。最近はスーパーでも七草粥セットが販売されています。子供の頃から見慣れた野草もありますが、見ても判別のつかないものもあります。
春の七草
【芹(セリ)】
【薺(ナズナ)ぺんぺん草】
【御形(ゴギョウ)母子草(ハハコグサ)】
【繁縷(ハコベラ)コハコベ】
【仏の座(ホトケノザ)小鬼田平子(コオニタビラコ)】
【菘(スズナ)蕪(カブ)】
【蘿蔔(スズシロ)大根(ダイコン)】
◆乾 杯
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例会見学の大島隆志様、岩出善久様、河畑啓造様ようこそいらっしゃいました。卓話講師の松本則子様、後程卓話宜しくお願いいたします。
1月10日〜1月14日は「小寒」の次候である「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」です。一年で一番寒さの厳しい時期に向かい、人々も背をちぢこめて歩く姿が目立ちます。そうした中、地中では陽気が生じ、凍った泉では水が少しずつ動き始める、そんな様子を表す言葉です。目には見えないけれども、自然界では少しずつ春に向かって変化が起きていることを見逃さない、先人の確かな観察眼を感じ取ることができます。
1月15日〜1月19日は「小寒」の末候である「雉始(きじはじめてなく)」です。雉は日本の国鳥。その羽毛の美しさが尊ばれ、食用にも重宝されてきました。特に白い雉は祥瑞(しょうずい)として、これが献上されたことで年号を変えたほど、意義を有していました。雉は「ケーン、ケーン」という甲高い鳴き声も特徴で、特に、地震を予知して鋭く鳴くと言われることから、古くからその挙動が注目されました。また、雄が雌への求愛のしるしとして頻繁に鳴き声を上げ始めるのは、まさに春に向かおうとするこの時期から、とされています。
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