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『 卓 話 』 |
「詩人 アーサー・ビナード再び」
夏 原 晃 子 会員
2012年6月15日卓話と会員エッセイ<18年前から100年先を見つめる>を深めたく、もう少し学んでからお話いたします。先日、女性センターで私の人生を話す依頼があり、仕事の事ならともかく人生など!でも何時も講演で織り込んで来た私の考える(生活の美)をテーマにした事で仕事の周辺から日常迄、いわゆる役立たず<useless
use>の私がこれから考える事、したい事に改めて向き合いました。そこで古いテキストからテーマを探していて見つけた小文が『今世紀最後の一年になりました。西暦以外の暦を持つ人々も全て合わせると地球上の人口が60億を超えた現在、今迄の予想を遥かに超える次世紀を迎える事でしょう。
インターネットという新たな情報網が世界を覆い尽くし、想像を超えるスピードで新しいコミュニケーションが生まれ宇宙規模でのヴァーチァル経験も可能でしょう。日常生活ではモノの豊富さと快適さを手に入れたかと見えた今、それらと引き換えに失ったモノに気付きました。新しい世紀が争いや飢餓を超えて少しでも健全さを取り戻す為には何を護り何を辛抱するかの選択の時期です。その為に物作りはより安全で循環型の設計と使用の普及に努め、創造的でこころ柔らかい省エネルギーのモデルを提案しなくてはなりません。地球は全てに生物の共有財産です。人類はその一部を借りているだけです。<芸術、科学、哲学、歴史など全てに関わるイメージする力です。豊かなイメージは過去と未来と他者への痛みを、想像と創造により行き出来るのですから>』これは1998年12月に掲載されたデザイナー達へのメッセージです。
次回の卓話では『詩人アーサー.ビナード』を少しは心に留めて頂けるよう学びたいと思います。
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