RI会長のK.R.ラビンドラン氏(スリランカ、コロンボRC会員)は国際協議会において、RIテーマに「Be a gift to the World 世界へのプレゼントになろう」を揚げられました。「信念、情熱、才能を捧げるだけでなく、皆さん自身を世界へのプレゼントとして捧げて下さい」と表現は抽象的ですが具体的にはポリオの撲滅、会員増強、ロータリーのイメージを変える必要性、ロータリー財団への寄付推進を強調されました。ロータリーのイメージを変える必要性とは何を意味するのでしょうか?
昨年度、卓話の時間でRLI(ロータリーリーダーシップ研究会)のお話をさせていただきました。「戦略計画」を立て実行とか「財団の未来の夢計画」を実践し、過去にとらわれず新たな創造的なクラブになるためにとか、かなり抽象的な表現ですが、RLI参加者テキストには詳しい内容が記載されています。ロータリー情報・規定委員会〆野委員長様には是非、クラブでもRLIの勉強会を立ち上げて下さるようにお願いしています。
今年度の地区運営方針は「ロータリーの基本に戻り、奉仕と友愛を基調とした地区運営」、地区目標は「ロータリーの基本を学ぶ」が取り上げられ、日本でのロータリーの考え方とRIの戦略計画との大きな違いに戸惑いを感じさせられます。
さて、今年度私のクラブテーマは「有意義な例会出席、そしてロータリーを楽しみましょう」を掲げます。ロータリーの原点の一つでもある例会出席はロータリーの基本です。例会は有意義でなくてはなりません。例会に出席することで学ぶべき事はたくさんあります。丸亀RCの横田会員はロータリーの友6月号に投稿され、そこには例会出席のことが書かれています。ご本人の承諾を得て引用させて戴きますが、「ロータリアンは例会に出席することで、奉仕の心(思いやりの心)を学びます。その心を持ったロータリアンが、自分の職業を通じて世の中に貢献していく、これがロータリーの目指すところです。ロータリーは学校のようなところで、例会で異業種の方々と交わり職業倫理、人間性を高め、その心を家庭、会社、地域へと及ぼしていく、そのような人を育てることを目標としています」。つまるところ「ロータリーの使命とは、例会において会員を立派なロータリアンに育てることにあります」と。私の思いを文字にして戴いています。
又、1981年2月23日に発行された、当時RI266地区規定委員長であり和歌山RC会員、小中義美氏の著書で「ロータリー副読本、これがロータリー」から言葉を引用させて戴きます。Rotaryの基本の中に、Rotaryとはけっして難しいものではなく又決して格式ばった性格のものでもない。Rotaryとは「地域の人間関係をよくして明るい幸福な社会造りをしようとするもので、この運動を世界中の人々と一緒になってやろうとするものだ。そのためにRotaryではRotary精神(Philosophy of Service)を手段(Tool)として利用している。お互いRotary精神を勉強しあい、それを地域に広め定着させようとしているのがRotaryです。この人々の集まりがRotary Clubであり、またRotary Clubの連合体がRIであると述べられています。ロータリーの原点はここにあるように思います。原点重視と時代の流れに沿って変遷していくRotaryにどのように関わって行けばよいのか?原点と変遷過程を学びつつ奉仕を実践していきましょう。
そして、昨年度も実施されましたが引き継いで「趣味の会」を楽しみ、会員の親睦を図りたいと考えます。ご存じのように、今年度も地区の混乱は予想されますので、当クラブの各委員会が企画された奉仕活動を中心に活動しましょう。
本年度はクラブ創立40周年を迎えます。加藤40周年記念実行委員長ご指導のもと、様々な周年事業で多忙になりますが、皆様のご支援、ご協力により有意義で、充実した1年となりますように。