岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
2012〜2015年度RIテーマ
更新履歴
クラブ運営方針
行事予定
役員・委員会構成
委員会活動
会長の時間
例会より
制作:資料管理・OA委員会
 

第1914回例会 3月18日(金)

『 トピック 』

3月13日(日)春木川・轟川一斉清掃活動


卓 話


「スギ花粉症について」




横 田 昌 也 会員


1.飛散開始時期

スギの雄花は例年7月から8月にかけて作られます。雄花は11月頃までに完成し、中に大量の花粉が作られます。その後低温や昼間の時間が短くなることによって活動を休止する休眠に入ります。一定期間低温にさらされることで休眠から覚め、開花の準備期間に入ります。この開花準備期間の気温が高い暖冬だと早めに開花し、低温だと開花が遅くなります。

2.花粉飛散数


スギは7月〜8月にかけて雄花となる細胞が分化して成長を始めますが、この期間の日射量(日照時間)や気温、降水量などによって雄花の量が変動します。なお、気象条件と秋に行うスギ林での雄花生産量調査のデータを組み合わせることによって予測精度が高くなることが分かっています。このため、毎年11月〜12月にかけてスギ林で雄花の着生状況を調査し、重要な情報として予測に活用しています。

3.対策と治療

最近は初期療法といって、花粉の飛散開始前または症状の極軽い時から薬物を予防的に服用することで、症状の発現を遅らせたり、症状を軽くしたりする方法が多くなっていますが、基本的には薬物による治療法になります。
医療機関では、薬物療法に経口薬、点鼻薬、点眼薬を処方します。症状の度合いや鼻づまりの程度によってどのような薬物を選択するかのガイドラインもできています。

現在は薬物だけでは花粉症の症状を完全におさえることは難しく、自らが原因である花粉のばく露から身を守るセルフケアと薬物を用いるメディカルケアを同時に行うことが必要になります。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)は、花粉症を完治する可能性があると言われていますが、治療薬を長期間にわたって注射する必要があり、また、副作用の発現にも十分に気をつける必要があります。現在、注射の必要がない、舌下投与法によるアレルゲン免疫療法が開発されています。

花粉のばく露を防ぐ方法

 . マスク
 . メガネ
 . 服装
 . 室内の換気と掃除
 . その他の花粉症グッズ