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『 卓 話 』 |
「私の職業奉仕〜徒然なるままに〜」
坂 東 桂 子 会員
古稀を迎え節目として、人生のきっかけについて、眼科医としてのこれまでと現在問題になっている目の話をさせていただきます。
手に職を持ち、いざという時は女手一つで子どもを育てなくてはという、母の持論がありました。外科医の父にあこがれ、医師になり、手術のある眼科を選びました。開業してからは、地域医療として糖尿病の内科から眼科紹介状用紙を作成し、光凝固機器の導入で網膜症の早期発見早期治療に努力しました。又学校眼科専門医として弱視の早期発見早期治療に取り組みました。弱視についての調査や、講演を行い、保育所、幼稚園での視力測定を制度化し、就学前検診につなぐ事ができた時は大変うれしく思いました。その後近視や心因性視力障害について調査を行い、学校保健会で研究発表、スクールカウンセー設置への提言を行いました。
現在の問題は近視とコンタクトレンズ障害です。眼科医会の調査では、近視が小学校では4人に一人、中学校で2人に一人と増加しています。予防には正しい姿勢と天気の良い日の戸外での生活が良いという報告があります。近視の増加により、小中高校生のソフトコンタクトレンズ、カラーコンタクト使用者が増加しています。特に度の入っていないカラーコンタクトレンズが低年齢化し、重症な眼障障害が急増しています。問題は医師の処方箋なくインターネット等で購入できる事、一部では不良製品のものがある事。規則を守らないずさんな使用者の増加です。これらに対しての法的規制が必要と考えられています。
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