岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1814回例会 1月17日(金)

卓 話


「ロータリークラブって。パート2」

 〆 野 淳 一 会員



ロータリー理解推進月間にちなんで、ある本から抜粋して…。

「ロータリーで大事なことが3点ある」

第1は、ロータリーは奉仕活動を行なうに当たって各クラブが絶対的な自主権をもっているという事です。RIは如何なるクラブに対しても、特定の奉仕活動を命令したり、禁止したりすることは絶対にしてはならないという原則です。RI、地区、クラブという組織がありますが、決して上下関係ではなく、各クラブの活動を決めるのはあくまでもクラブの自主的判断によるのです。

第2は、「寛容」の精神についてです。個々のロータリアンが、ロータリーに関して見出す価値や歓びは人によって様々です。社会奉仕や国際奉仕の具体的活動に汗を流すことに歓びを感じる人、クラブの親睦活動の中で自己啓発に価値を見出す人等様々です。ポール・ハリスも「人の考え方はその気質や遺伝、環境、経験等幾多の要因で形成される、人によって考えが違うのは当たり前だ、だから独断的なロータリーの主張は無益だ」といった類いの言葉を随所に残しています。このような人々の価値感の相違がありますが、ロータリーとして一つにまとまる、それは寛容の精神、「相手の善意を信ずる心」だと思います。寛容の精神こそ、ロータリーが目指す「友愛と親睦」の堅い基盤をなすものと考えます。

第3は、Object of Rotary(ロータリーの綱領と訳されていますが、素直に訳せばロータリーの目的)を熟読して欲しいということです。ロータリーは発足以来100年余りの間に社会奉仕や国際奉仕の分野で多くの成果を挙げてきました。特に1985年以来取り組んできたポリオ撲滅の取組みは、人類に対する大きな貢献です。しかし世の中を広く見渡すと、ロータリーと同じく善意に基づく慈善団体や奉仕団体は他にも多く活動しています。しかしそのような団体の中にあって、ロータリーは、他の団体とは画然と異なります。それはロータリーの本質、原点ともいうべきものがあり、それがObject of Rotaryの中に明確にされています。

ロータリー100周年記念出版物「奉仕の1世紀」の中に、「ロータリーには、“有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し育成する”という実際ただ一つの目的がある」と記述されています。そうです、ロータリーの唯一の目的は「有益な事業、職業」の基礎に、「奉仕の理想を据える」ということです。「職業の基礎に奉仕の理想をおく」とは「自分の職業の倫理性を高めそれを通じて広く世の中に貢献する」ということです。
この点ポール・ハリスは「ロータリーとは古くから存在する道徳律の現在生活、なかんずく実業生活における実践に他ならない」と言い遺しております。