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『 卓 話 』 |
「 インフルエンザ 」 竹 本 雅 彦 会員
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。
流行が周期的に現れてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であるといわれている。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。
インフルエンザウイルスの種類
A型 ヒト以外にもトリ、ブタ、ウマなどに感染。亜型あり
B型 ヒトに感染する、亜型なし
C型 ヒトに感染する、亜型なし
インフルエンザの症状
・ 突然の発症
・ 38度を超える発熱
・ 上気道症状
・ 全身症状 全身倦怠感/関節症状/消化器症状など
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンは不活化HAワクチン
接種上の注意点
インフルエンザウイルスの増殖にはふ化鶏卵を用いるので、卵アレルギーが明確なものに対しての接種には注意が必要である。鶏卵、鶏肉に強度のアレルギーがあるものは、接種にあたり慎重にする必要がある
抗ウイルス薬
一般名(製品名) 投薬経路
オセルタミビル(タミフル) 経口
ザナミビル(リレンザ) 吸入
ペラミビル(ラピアクタ) 点滴静注
ラニナミビル(イナビル) 吸入
出席停止期間基準の改訂
2012年4月から学校保健安全法施行規則の改訂があり、出席停止期間の基準が変更となった。
インフルエンザ:発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで。(但し、幼稚園・保育園は解熱した後3日経過するまで)
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