岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1694回例会 6月3日(金)

『 トピック 』

6月度会員誕生日



中井 義尚/芳谷 里佳/西村 進 各会員
 
  『 紅茶の話 』 芳 谷 里 佳 会員

 紅茶の茶の樹から採れる「茶」です。

●茶の種類、「緑茶」「烏龍茶」「紅茶」の違いは、茶の樹の違いではなく、製法の違いです。

●同じ茶の樹から採れた茶葉を半分「緑茶」にすることもできるし、半分を「紅茶」にすることも当 然できます。

●北インドのダージリンで採れた茶が「ダージリン」で、日本の静岡で採れた茶が「静岡茶」です。
 「静岡産緑茶」もあれば「静岡産紅茶」もあります。

  茶葉を発酵させる  (茶葉を砕き酸化発酵) 紅茶
  茶葉を発酵させない(蒸気で蒸したり、釜で炒る) 緑茶

発酵とは・・・

 茶葉に含まれる酵素が、空気中にふれると酸化発酵します。リンゴを包丁で切ると切口が酸化してくることと同じです。葉を砕くと、茶葉中に含まれるカテキンが酸化酵素の作用を受けて酸化重合します。さらに、酸化されたカテキンが他の成分を酸化するようになり、結果として揮発性の成分(香気成分)が大きく増加します。紅茶は香りを楽しむため発酵させると考えて良いでしょう。

紅茶の歴史

 茶の原料となる茶の樹は、もともとは中国の雲南省とインドのアッサム地方にしか自然生育していない植物でした。さらにインドのアッサム種が発見されたのは19世紀に入ってからと比較的最近のことであり、それまでダージリンやケニア、ウヴァなどといった産地茶はなく、緑茶も紅茶も中国産でした。

世界の茶の入れ方の分類

1.鍋式(煮出し式)・・・
  モンゴルのバター茶(固形・団茶)
  インドやスリランカのチャイ(ダスト)
  ロシアのサモワール式(もとは固形茶)

2.急須式(茶葉に湯を注ぐ)・・・
  日本茶(緑茶) 中国茶(ウーロン茶)
  英国(紅茶)

水と紅茶の関係

紅茶の味は水によって違う

●「軟水」か「硬水」かは、水に溶けている酸化カルシウムの量によって決まる。100ccの水に酸化カ ルシウム1mg溶けこんでいる状態を硬度1度と表わします。硬水に多く含まれる酸化カルシウムは紅茶の美味しさのもととなるタンニンが溶けにくく、本来の香りや水色が浸出しないようにしてしまう。

紅茶の味や香り、色を引き出すのは「軟水」

●無臭で空気を沢山含んだ水
 紅茶を美味しく淹れるにはポット内で茶葉をジャンピングさせる事が欠かせない。ジャンピング は水に含まれる空気によって活発になるのですが、くみ置きの水は大事な空気が抜けてしまうので適しません。

●日本の水は軟水であるから美味しい紅茶を淹れるにはくみたての水道水が良いです。

本日試飲「ニルギリ」紅茶

2011年 春一番のニルギリ紅茶

 南インドで初めて紅茶が生産された地域であるニルギリは西ガーツ山脈の丘陵地帯標高1500メートル以上の高地にあります。ニルギリ紅茶は地理的、気候的にもスリランカに似ていることから紅茶の特徴もセイロン紅茶に近い。フレッシュで花のような甘い香りとすっきりと優しい味わい、金色に輝く生き生きとした水色が特徴

ストレート、ミルク、レモンティーでもOK。
セイロン・・・スリランカ産の紅茶の総称。

 1948年イギリスから自治領(英連邦王国)セイロンとして独立。1972年にスリランカ共和国となり、1978年にスリランカ民主社会主義共和国となったが、紅茶は「セイロン紅茶」の名で世界中に広まっている。

世界の三大銘茶・・・

インドのダージリン、スリランカのウヴァ、中国のキーマン