岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1679回例会 1月28日(金)

  『 トピック 』

ロータリー財団よりマルチプル・ポールハリスフェローピンの贈呈



マルチ(4)  畑田率達会員

  『 茶道体験授業雑感 』 柳 澤 宗 甫 会員 

 茶道・・卓話にあたり、広辞苑で茶道をひいて見た。
 茶道(さどう)をひくと
 (1)→ちゃどう(2)茶頭におなじとあり、ちゃどうに出ていた。
 茶道・・・茶の湯によって、精神を修養し、これを他人と行って交際礼法を極める道。室町時代、村田珠光を祖とし、武野紹鴎を経、千利休に至ってこれを大成。禅の精神を取り入れ、簡素静寂を本体とする侘び茶を広めた・・・とある。
 何十年前、剣道をされてて、当時七段の試験を合格された息子の担任の先生が、個人懇談の時に皆さんはお茶の道のことを茶道(さどう)といいますがあれは・・ちゃどう・・というのが正式なんですよ・・・と何気なくおっしゃいました。
私は、心の中で・・どちらも正しいとおもったものですが、あれから二十年余り経って、今、広辞苑でそれを確認した時、あの先生は道とつく色々なものを書物でもお勉強されてたのだと確信した。

 ともあれ、私は今、一般に使われている呼び名の茶道体験授業なるものを、二十五周年事業の一環として初めさせていただき、現在で33回、主に岸和田の小学校で開催させて頂いた事になる。
 十年ひと昔の語があるように、一番最初の頃始めた児童と、現在の児童では何か、私的には違う感覚を持つのは何故でしょう。
 それは家庭でのしつけ方が違って来たのか、学校教育が違ってきたのか、社会が違って来たのか・・・それとも児童をとりまく総合的要因のせいなのか・・・そんな思いが心に残る。
 昭和16年生まれ、生まれて16日目に太平洋戦争がはじまり、一年生になった時には、敗戦後の新教育方針で育った私には、時代の流れの複雑な思いが胸をしめつける。
 岸和田駅下がりに傷ついた軍人さん達が演奏をしながら、沢山座っていた。その中に弟がいないのかと、1人1人の顔を覗き込む父の悲しみの気持ちが子ども心に痛かった。戦争はいけない。でも、私はその時代に育った事を決して恥じてはいない。むしろ良かったとさえ思っている。お互いが助け合い、幸せにならなければと、皆で頑張ろうという、そんな前向きな思い・・エネルギーが凄くあったように思う。人としての人を思いやる感情が知らず知らずに育っていったから・・
 子どもたちはどの子も可愛いい。可愛いからこそ、しっかりと人間としての、決まりや人を思いやる心を小さいうちにこそ教えてあげなければ・・と思う。
ある学校で感想文を書いてくれた中で、「先生は自分を大切にすることは、人を大切にする事だと教えてくれた。僕は明日から普通になります」・・私は何年も前のこの児童の作文がとても心に残っている。
 どの学校に行っても、真剣な目つきで私の話を聞いてくれる児童に、心を込めて人に対する思いやりをしっかりと教えてあげたい。茶道という素晴らしい世界を・・・