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『 トピック 』 |
9月度会員誕生日
正面隆夫会員/藪 和弘会員/山元芳裕会員
竹本雅彦会員/雪本孝治会員/河崎茂子会員/畑田率達会員
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私の耳鼻咽喉科医院の患者様の半数はお子様です。いろんな病院で泣き叫ぶ子供たちを見てきました。でも、自分が開業したらそんな子供たちにも喜んでいただけるような医院を作りたいとの思いで今までやってきました。そのコツのいくつかをお話したいと思います。
小児診療における当院の工夫
1.「痛くない」・「怖くない」とは絶対に言わない。
「痛くない」と言われた場合、人間は《痛いのか・痛くないのか》の二者択一で考えてしまいます。「怖くない」と言われた場合も同様です。そのため、当院では「痛くない」・「怖くない」とは絶対に言わないようにしています。また、付き添いのご家族の方にもご協力をお願いしています。
2.とにかく褒める。
少しでもできた場合は、とにかく褒めます。また、その子にあった褒め方というのも重要です。
3.頑張れとは言わない。
決して「頑張れ」とは言いません。「ボクはこんなに頑張っているのに、まだそれ以上に頑張れといわれる」というのは辛いものです。私は日本語の中で「頑張れ」という言葉が一番嫌いです。一生懸命頑張っている人にそれ以上に頑張れというのは決して良い事だとは思いません。
でも、終わった後に「良く頑張ったね」というのは褒め言葉であり、どんどん使っていい言葉です。
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.子供に話しかける。
先ずは挨拶から。例え生後すぐの新生児でも「こんにちは」と言って、名前を呼びかけています。乳児でも、毎日呼びかけられている自分の名前には反応してくれます。
診察中はお母さんとばかり話さずに、子供のほうを向いて、子どもにも自身に症状を尋ねるようにしています。お母さんとばかり話していると、自分は関係ないんだと疎外感を抱いてしまうからです。主役は自分なんだと、自分の方を向いてくれているんだという事を分かってもらえると、診察や治療にも積極的に参加してくれるようになります。
5.子供の興味に合わせる。
すでに恐怖を持って診察に来た子供には意識を恐怖からそらす事も必要です。子供の好きなキャラクターについても多少は勉強しています。
6.子供の遊び感覚を利用する。
子供は「遊び」だと思うと大抵の事はやってくれます。子供の遊び感覚を上手に利用したいと思っています。
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