岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
2007〜2008年度RIテーマ
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第6組 インターシティ・ミーティング

『 ゼネラルリーダー挨拶 』 ゼネラルリーダー 成川 守彦

 「たとえ地球が 明日滅びるとも、君は 今日リンゴの木を植える」
 ルーマニアの政治家「コンスタンチン・ビルジル・ゲオルギウ」の書いた『第二のチャンス』という本のラスト部分に書かれている言葉です。
その一部を紹介します;
 新に飛行機の編隊が山の上にあらわれる。パラシュート部隊がまた山頂に降下する。
「世界の終りだ、と云っていたわ。」とマグダレナが云う。
 ピエール・ピラはおどおどとした彼女の美しい眼を見、マルチン・ルッターの言葉を思い出す。世界の終りの問題が、マグダレナの口調と同じ気高さで述べられているのだ。
「どんな時でも人間のなさねばならないことは、」とピラは云う。
 弾丸が叢(草むら)をかすめ、彼らの頭の上の樹にあたる。
 マグダレナは地面にぴたりと頬をつける。
「いまなんて云ったの?」と彼女は小さな声でそっとたずねる。
 ピラはドイツ語を訳しはじめる。
「たとえ世界の終末が明日であっても、自分は今日リンゴの木を植える・・・・・・」
 機関銃の一斉射撃が、語っているピラの口と、耳を傾けている美しいマグダレナの耳を永遠に閉す。
 ヘリコプターのマイクロフォンが世界政府の兵士たちに天気予報を告げている。その声は谷間の彼方にまで響きわたって行く。
《お天気が続きます! お天気が続きます!》
コンスタンチン・ビルジル・ゲオルギウ(1916〜92)は、この小説『第二のチャンス』において、マルチン・ルターの言葉として、引用しているのです。
「どんな時でも人間のなさねばならないことは、 たとえ世界の終末が明日であっても、自分は今 日リンゴの木を植える・・・・・・」
 我々の住むこの地球は、環境問題をはじめ、核開発・紛争などで、終末に向かいつつあるように感じますが、我々は、このような「志」を持たねばならないのでしょうか?
 このような世界が来ないことを願っております。
 改めまして、本日のIMのゼネラルリーダーを仰せつかりました有田RCの成川守彦です。
しかし、IMの企画・立案・実行は、全て中林IM委員長を中心に、船倉会長、信貴直前会長、そしてりんくう泉佐野RC、IM6組の各クラブの会長の皆様がなされました。ありがとうございます。
 事前会議では、ガバナー、パストガバナー、ガバナーエレクト、地区委員会の皆様のご指導で、クラブロータリー財団委員長会議、クラブ米山記念奨学会委員長会議、そして入会3年未満のフレッシュ会員の集いを開催して頂きました。関係者の皆様、ありがとうございました。
 フレッシュ会員の集いでは、昨年は「ロータリーとは?」をテーマとしましたので、今回は「ロータリーの歴史」を取り上げました。この集いは入会3年間の出席義務ですので、来年度はロータリーのプログラムを中心に「青少年交換、WCS、ロータリー財団、米山記念奨学会など」を予定して頂ければありがたいと思います。3年間で、ロータリーの基本を勉強して頂くことになります。
 さて、今日の講演は、「環境を考える」というテーマで、チベット出身の声楽家“バイマーヤンジン”様をお招きし、「天に一番近い大地〜チベットの自然と人々〜」をお聞きします。
 地球温暖化の現状は、IPCCの第4次評価報告書によると、最近100年間で地球の平均気温が0.74℃上昇するなど地球が温暖化していることは明らかであり、この原因は人間の活動に起因する温室効果ガスの増加である、とほぼ断定しています。
世界各地では、地球温暖化の影響と考えられる様々な事象が報告されています。
ヨーロッパでは、2002年に23万人が避難する大洪水が、2003年には2万人以上の死者を出した熱波が発生し、また、アメリカでも2005年に過去最大級のハリケーン・カトリーナが甚大な被害をもたらすなど、各地で異常気象が多発しています。
さらに、北極海の海氷やグリーンランドの氷床が予想以上の速度で融解しているほか、温暖化に伴う海面上昇により、南太平洋諸国では既に多くの地域が海岸浸食・水没の危機に瀕しています。
日本では最近100年間で平均気温が1.10℃上昇しています。この結果、2004 年までの50年間で、サクラの開花日は全国平均で約4.2日早まり、逆にカエデの紅葉は約15.6日も遅くなったことが観測されています。
 今後、さらに温暖化が進行すると、熱中症患者の増加、日本脳炎、デング熱などの感染症の増大が懸念されています。
地球温暖化対策の取組は、2005年2月に発効した京都議定書に基づき、先進国には温室効果ガス排出量の国別数値目標が設定されており、現在、各国で目標達成のための取組が進められています。
また、2007年6月に開催されたハイリゲンダム・サミット(主要国首脳会議)では、地球温暖化問題が主要議題の一つとして取り上げられ、「2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を少なくとも半減することなどを真剣に検討する」ことが合意されました。
 そして、今年9月に誕生しました鳩山由紀夫新政権は、CO2などの日本の温暖化ガスを「1990年比25%削減」と掲げました。先日の新聞報道では、アメリカも中国もCO2削減を打ち出しました。
 日本における温室効果ガスの排出は、大半が産業活動に起因しているので、産業界における徹底した省エネやエネルギー転換などが進められ、これからもより積極的な対策が期待されます。
 一方、日本経済を根底で支えているのは私たち国民の一人一人であり、温暖化を防止するためには、私たちのライフスタイルを変革することが不可欠となります。できるだけ不要なものを買わず、大事にものを使い、再利用やリサイクルを心がけることは大変重要なことです。また、節電をしたり、外出時の車利用を自転車や公共機関に切り替えたりする努力も必要です。要は、生活の中でできるかぎり資源・エネルギーの無駄使いを排除し、再利用やリサイクルを推進していくことが、循環型社会を構築し地球温暖化を防止する基本となります。
 今日のIMを機会に、「自分は何が出来るか?」「自分の家族は何が出来るか?」「自分の職場は何が出来るか?」ということを考える機会にして頂きたいと思います。
 今日のIMが、これからの皆様それぞれの「地球温暖化対策」のお役になれば幸いです。
「どんな時でも人間のなさねばならないことは、 たとえ世界の終末が明日であっても、自分は今 日リンゴの木を植える・・・・・・」の志です。
 本日のIM、よろしくお願い申し上げます。

『 講演 』 バイマーヤンジン 様(チベット出身の声楽家)

テーマ『環境を考える』

 サブテーマ「天に一番近い大地 〜チベットの自然と人々〜」


【プロフィール】 
 チベット出身。名前はチベット語で「ハスの花にのった音楽の神様」の意味。1994年に来日。チベットの音楽・文化・習慣等を紹介する活動を行う。97年から始めたチベットでの学校建設運動も大きな成果をあげ、今では9つの小学校と1つの中学校を開校。日本とチベットの子ども同士の交流も積極的に行う。

● 職歴・経歴

 チベットの厳しい大自然に育まれた力強い歌唱力とそのみずみずしい感性で、何千倍という競争に勝ち残り、中国国立四川音楽大学に入学。西洋オペラを専攻し、卒業後は同大学専任講師として教壇に立つ傍ら、中国各地で数多くのコンサートに出演。
1994年 来日後、APEC大阪大会、阪神・淡路大震災救援演奏会、障害者チャリティーコンサート等に参加。
1999年 ニューヨーク国連本部コンサートも果たし、NHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられる。
2001年 社会で活躍している女性に与えられる「きらめき賞」を大阪市より受賞。
2003年 チベット自治区教育庁より「愛心大使」の称号を受理。
2004年 NHK主催「アジアハートフルコンサート」に出演。
2005年 長男を出産。一児の母となる。
2006年 広島国際平和会議にてダライラマ法王をはじめ、3名のノーベル平和賞受賞者に歌を捧げる。
2007年 拓殖大学客員教授に就任。
2008年 四川大地震被災児童への教育支援活動をはじめる。
2009年 新潟県長岡市より教育分野において人材育成に大きな成果をあげられた人に与えられる「米百俵賞」を受賞。
 ユーモアたっぷりの語り口で、日本とチベットの文化の違い・家族のあり方・ボランティア体験・故郷に学校を建てたいという夢などを語り、感動と共感を与える。歌のレパートリーは、チベット民謡・草原情歌・オペラのアリア・日本の歌と幅広く、教育関係・企業・学校からも高い評価を得る。
● 著書
 教育にかける思いを綴った著書 『こんにちはバイマーヤンジンです。』
 アルバム 『チベットのこころ』



  ☆総括・総評… ゼネラルリーダー  成川 守彦
  ☆次年度ホストクラブ紹介… ホストクラブ会長  船倉 之生
  ☆次年度ホストクラブ挨拶 …関西国際空港RC会長 山下 浩三


『 閉会の辞 』 りんくう泉佐野ロータリークラブ 実行副委員長 濱本 覚

 本日は、長時間にわたり多数の会員の皆様にご出席いただき誠に有難うございました。
 村上ガバナーをはじめパストガバナーの皆様、地区役員の皆様にはいろいろとご指導いただき御礼申し上げます。また、成川ゼネラルリーダーには準備の段階からご指導・ご協力をしていただきまして有難うございます。
 本日の本会議のテーマは「環境を考える」です。今、何かと話題になっている環境問題について考え、少しでも取り組むことをお願い致しまして本会議を終了いたします。本日は、誠に有難うございました。


  ☆点  鐘… ホストクラブ会長 船倉 之生
  ☆閉 会 式… IM SAA 北庄司雅子

《懇親会》4F 17:30〜19:00

  ☆開 会… IM 副SAA     迫田  洋
  ☆コンサート… 〜フルート・サックス・ピアノ〜 かぷりす