岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1541回例会 2月26日(火)
岸和田4RC合同例会

 『これからのロータリー』 国際ロータリー第2800地区パストガバナー 
    藤 川 享 胤 様


今ロータリーは岐路に立たされております。どんな岐路でありましょうか。それはロータリーがロータリーでなくなるかもしれないという岐路であります。何故こんな岐路に立たねばならなくなったのかロータリーの過去を振り返ると同時にこれから日本のロータリーは,ロータリアンはどうすべきか私の私見をのべさせていただきたいと思っております。
・今、会員の減少を食い止めるとき。現在世界的に会員の減少が続いています。しかし、ドイツは違います。増えているのです、その大きな要因はロータリーの原点に立っているからです。
一業種一会員を貫いています。日本でも、つい最近までそれを貫いてまいりました。しかし、会員の減少に伴い今ではそうではありません。それが、逆に誰でも入会を認め、会員の増強を図るということになっているのは否めません。はたして、それでよいのでしょうか。日本でも、入会待ちのクラブがあります。それは、やはり一業種一業者のクラブです。
(以下、当日の録音状態不良により原稿越し不可のためホームページより関連する文章を引用させていただきました。 ホスト:岸和田北RC)
 ロータリーの最大の財産は何でしょう?それは疑いもなく世界中に広がるRCの一人一人の会員なのです。この偉大な財産なくして多くのプログラムも無意味になってしまうのです。この大切なロータリーの財産、会員の動向はどうなっているのでしょう?世界の会員数は、2000年には118万人、2002年6月には124万人と増え、2003年3月には、122万人となっています。しかし、問題なのはアメリカ、日本などの先進国の会員数は減少していることであり、増えているのはインドを中心にポリオ撲滅キャンペーン運動が行われている地域で、ロータリーが果たしている有益な事業が評価されてのことと考えられます。これは、ロータリーの公共性が会員増加に繋がった例ではないでしょうか。そうすれば、各RCが現在までに果たしてきた奉仕の実績をリストアップして地域社会に伝え、公共イメージを高めることが会員増強に繋がるのではないでしょうか。
 1997年13万人迄増強された日本のロータリアンの数は、その後1年で4,000人の割合で毎年減少しています。この2750地区も例外ではない。何故減少するのか、実は入会者数は毎年それ程減っておらず、退会者が如何に多いかを示している。世界では、1970年前後、既に国際ロータリーについて、「ロータリーを今日の力と安定にまで築き上げた一業種から一人だけ会員を選ぶという原則と規則的例会出席という二大原則が次第に希薄になっている。」と警告したのはハロルド・トーマスであります。
 ロータリーの最大の魅力は世代を超え、生涯を通じてお付き合い願いたい異業種の心の友と出会えることであり、心を許し信頼に足る仲間の集りだからこそ、心を一つにして、奉仕の実践が出来ます。その奉仕に対する意欲、力の大きさを、私は「奉仕のベクトル」としたい。一人一人のベクトルは小さく異なっていても考え方、気持を合わせれば、大きな力になる。「奉仕のベクトルを合わせよう」東京南RC星野会長の御提言は、まさにロータリーの原点を言い表しています。2005-06年度RIステンハマー会長は世界32,000クラブに純増1名の増強を要請され、これを受けて市川ガバナーは地区の必須目標、各クラブ純増1名を掲げられた。このガバナーの熱い思いに呼応し、各クラブが最大の努力をされていることに敬意を表したいと思います。
 ロータリーは時代を超え、年令の差にこだわらず素晴らしい友と交わります。その優秀な遺賢の人を迎え入れる為にも、女性会員の増強が必要である。世界の女性会員数の比率は全ロータリアンの12.8%ですが、日本ではまだ3.13%であります。ロータリーで云う全ての奉仕は奉仕をすることによって、他人を潤すことと、それ以上に自分自身を磨き高める為に大事な行い、つまりさせて戴く奉仕−−これが正にI Serveであります。
 ロータリアンは立派な実業人であります。この知恵と戦略と行動力をロータリーの為に貸していただきたい。実業人にとって、ビジネスには戦略が欠かせません。「時代の変化に対し、常に内部をチェックし、将来への発展のシナリオを描き、不況のときにも対処できる幾多の対策を立てているであろう」その戦略のごく一端を、今、会員減少傾向にあるロータリーにお貸しいただきたい。そうすれば必ず良い具体策が立てられるでありましょう。会員増強と退会防止の具体的戦略に全面的に協力いただきたい。会員減少の理由として、経済不況、RCと地域社会との関係の希薄化、若い人は団体に馴染めないのではないか、などが挙げられますが果たしてどうでしょうか会員増強は全員で行うのは当然ですが、新会員に対し推薦者が常に相談にあたるという心配りをし、選ばれて会員になった喜びを感じてクラブで楽しみ活躍してもらえる様努力しましょう。若い会員に増強への意欲を高めるには、「自分がRCへ入ってよかった」という気持ちになってもらうことです。それを感じてもらうには、「RCが楽しく、会員の自己研鑽になり、人のために尽くす」というロータリー本来の姿をクラブライフに生かすことが大切です。マンネリ化しているクラブのプログラムを見直しましょう。例えば卓話を工夫する事により、各会員の自己研鑽が行なわれ会員同士の理解が深まるのではないでしょうか。
・ロータリーってなんですか?・RCの目的は?
・RCへ入ったメリットは?・RCや会員が地域や世界にどのように貢献していますか?など、入会した新会員の正直な質問です。また、入会候補者から尋ねられた場合「分りやすく簡潔に」答える必要があるでしょう。パソコンによる安価で要領よく表現したもので、ロータリーの説明や、RC、ロータリー財団などが創立以来行ってきた「地域、世界への奉仕事例などを綴ったもの」で、RCの「公共へのイメージ」を高め、現会員、新会員、会員候補者、地域社会への広報にも役立ち、正しいロータリーの認識に役立てるものが必要です。会員には在籍年数の古い会員、会長経験者、地域の名士など多士済々です。
 また、新しく入会した会員や、若い会員も多く女性会員も在籍している。ロータリーにあっては、常に「一視同人」上も下もない、みんなが同じ立場で交友を厚くすることがロータリーの根底にあるもので、それ故に世の中で評価されてきたのです。当然のこととして、若い会員が先輩に礼を尽くし、先輩は若い会員に暖かい態度で接するというような人倫の道を尊重しつつ、楽しく、自分を磨き、ひとのお役に立つというロータリー本来のあるべき姿をみんなで守らなければなりません。21世紀のロータリーは、女性会員なしに考えられません。 皆さんのクラブでこの問題を真剣に考えていますか?全世界に比べて日本の女性会員の人数の低さは異常というべきでしょう。女性会員は、いろいろの行事へよく参加し、行動的で、真面目な方が多いことから、ロータリー活動に女性会員が必要な時代になったのではないでしょうか。幸いにもこのクラブには女性会員がおられます。この方を通じて輪が広がっていくことと思います。会員候補者にロータリーを明確に説明することが特に大切でしょう。また、退会を考えている会員にもよく説明し、認識を新たにすることで留めることが出来るのではないでしょうか。ロータリーが自分の人間性を高めることに大いに役立つことと、先日長崎RCから送って頂いた資料を参考に具体的メリットを知ってもらうことが大切ではないでしょうか。1923〜24年のRI会長 ガイ・ガンディカー氏の言葉に、「ロータリーに入るといいことがある」
(1)人生で、是非とも持たねばならない知己が得られる。
(2)純粋で健全な親睦というものがどんなに良いものかを知ることができる。
(3)どうすれば仕事が成功し、問題解決ができるかについて、啓発を受けることができる。
(4)効率の高い経営方法とは何かについて、知らず 知らずのうちに教育がうけられる。
(5)多くの自分の知らない情報がえられ、先見の明を授けられることができる。
(6)自己の思考の限界を自覚し、もって転機を得ることができる。
(7)知己を広め、自分を他に理解してもらう機会が与えられ、そのことが自分の企業に対する信頼を呼ぶことにつながり、その結果として企業上の利益となる。
(8)各自が社会の指導者となるだけの訓練がうけられる。
(9)多くの会員の中で磨かれて“自分を高める”という特性を持っている。
 こんな良いことがあるロータリーの例会を欠席することは、千歳一遇のチャンスを逃すようなものです。ロータリーを楽しみましょう。楽しめないロータリーはロータリーではありません。世の中を良くしよう、そのために一人一人が努力しようという崇高な目的を遂行することが楽しくない筈はないではありませんか。ロータリーを楽しく実践しましょう。ここに示された9項目は、私たちが実業の世界で生きるために重要なことばかりです。このような具体的項目を示すことで、ある程度の理解が得られるのではないでしょうか。
 学問も組織もあらゆるものは、先人の築いてきた価値あるものは、次の世代の人々が、これを受け継ぎ発展させて行くことで、その価値をつなぎ、価値を高めていくことができるのです。ロータリーという100年の価値ある組織を築いてきた先人の意志を受け継ぎ、更に高めていく為には、会員一人一人が、「自分が推薦されてロータリアンになったように、誰かを推薦してロータリーの価値ある組織を発展させようという強い意志を実行に移すことが私たちの使命である」ことをしっかり認識され実行されるよう願うものです。


 『講 評』 ガバナー補佐 
貴 多 野 泰 夫 様

 藤川享胤パストガバナーにおかれましては、みちのく山形よりわざわざ当2640地区IM6組岸和田4RC合同例会にお越し下さり、格調高い卓話をして頂き会員一同心より感謝申し上げます。本日のお話しはまさに、目から鱗が落ちた様な思いであります。今、各ロータリークラブは会員の減少に悩まされていますが、我々会員一人々がもっと勉強し自己を研鑚し、ロータリーを理解し、楽しむ事の重要性を感じた次第です。その事がひいては会員の増強につながりクラブを活発化させる原動力になる事と確心致しております。本日は誠に有難うございました。

〜閉会の挨拶〜  
   岸和田南RC 会 長 〆 野 洋 司 様

 次年度は、岸和田南RCがホストを務めさせて頂きますのでご協力宜しくお願い致します。