|
『 私の中国見聞録 3 』 |
河 合 利 晴 会員 |
蘇州は老いたる日本人にとっては行ったことのない人も含めて懐かしさを感じさせるところである。歴史を育んだ古都から郊外へ市街は広がりそこには江南の文化が産業に発展しそれが又観光客を誘う、両面刺繍、絹織物ここは優雅なんや。そんなこと考えているとふと気がついたのは車の数が少ない、道が広くても駅に行く方向に走るタクシーがない。3時の汽車に乗るのに駅に帰れないと彼女はあわてだした、タクシーなんていくらも来ると思っていたのが間違いでした。やっと見つけて大声でどなった。何て言ったか思い出せないほど私も慌てていたのである。駅でのこと、切符売り場は駅の隣の2階、ここで気を良くしたのはパスポート持って行くと軟席(2等席)なら直ぐ買える、割引もある、買いに行った彼女もガイドとみなして同じ扱い得したなあと思った瞬間「票」とどなられた。何よこのおっさん、制服も着ていないし、Tシャツで、よく聞くとキツブ見せて下さいとのこと、外国人専用待合室へ行くチエックポイントでありました。更に驚いた。場内放送は中国語と日本語だけ、それも綺麗な発音、ロビーに行くと更に驚く。発車時刻案内は日本語、いかに日本人の訪問を待ちわびているのかが伺える。巨大な列車に乗るとああ涼しい、快適やと思うのもつかの間、走り出した途端、「寒い」、ウンドーブレーカー持ってきて良かった。それを着ても寒い、「冷蔵庫列車か」こんなところが中国製の粗末なところ、調整不能欠陥車両、後ろの席のお嬢さんも震えている、1時間辛抱してやっと上海駅に着きました。広い出口を出てタクシー乗り場に行く、そこで危ない光景を目にした。並んで順番を待つ人々に小学生ぐらいの子どもたちが何か言っている、とうとう自分のそばまで寄ってきた。タクシーが来ても、命がけである。子どもたちが何と言っているか聞こえてきた「爺爺給我銭」。(爺ちゃんお金おくれ)彼女が日本語で「あげたら駄目よ」「喋っても駄目」一度あげたら無数に集まってきて動けなくなから。この子たちのボスが何処かで見ている筈早くタクシーに乗って此処を離れるほうが賢明です。最近レストランの出口とか繁華街の出口などでこんな光景がよく見られる。公安(警察)は何していのかなあ。経済格差のひどい上海は日本では想像できないほど問題点が一杯、上海人の誇りは北京人は私たちが養っているということ。上海ではビジネスシャンスはいくらでもある。上海の儲けは北京に税金でもってゆかれ、彼等はその金で生活しているんだと自負している。それでいて上海に住めるのは上海に戸籍がある人のみ、越境はご法度。一人っ子政策は少数民族は制限なし、お聞きおよびのように普通は一子のみ、上海は第一子が女子の時はもう一人OKとのこと。 |
蘇州の情緒
|
メインストリート人民路
蘇州駅の案内板 |
|
|
|