『10月度会員誕生日』 加　藤　寿　昭 西　野　公　朗 辻　林　一　郎　各会員 おめでとうございます。 　『職業奉仕にちなんで』 西　村　良　一　会員 　職業奉仕では、主に3点に焦点がおかれているようです。 (1) 雇主、従業員、同僚、同業者、一般社会の公平な取り扱いを含む、全ての職業での最高度の道徳的水準の鼓吹と育成と書かれています。 (2) 自分の職業や他のロータリアンの職業に限らない、あらゆる有用な職業の重要性の認識とあります。 (3) 皆さんの職業的才能による社会問題やニーズへの貢献。 　以上の三点であります。 　個人レベルからクラブ、職場、地域社会のレベルに至るまで、職業奉仕の範囲は本当に幅広いものです。ここでの会員の役割は、ロータリーの基本方針に沿って個人としても専門職に従事する職業人としても常に品位をもって振る舞い、ロータリークラブによって展開される奉仕事業に尽力されることですとあります。 　一方でクラブの役割は、あらゆる職業分類に属する会員が職業上の才能を生かせるような事業の計画を通して地域内の雇用機会の増大、公平な職業環境の育成、職業に関する情報の増加を奨励することです。これらの役割が適正に果たされたならば、地域社会は幾重にもわたる利益を得ることになります。ロータリアンである雇主や従業員が道徳的に行動し、それが同僚、競争相手、そして顧客にも好ましい影響を与え、またロータリアン以外の人々を援助するクラブ・プロジェクトを通してロータリーの理念になじみの薄い人たちにもよい影響を及ぼすことになる訳でございます。 　続いて沿革としましては 　職業奉仕はロータリークラブ設立のルーツであるともいえます。 　創立者である青年弁護士ポール・ハリスの意図は、実業家や専門職者の交際の輪を形成することでした。殆んど全てのロータリー会員の入会決定の指針でもある職業分類基本方針は、各クラブの会員の事業及び専門職務が、その地域の事業や専門職を偏らずに反映するものとなるように定めているそうです。 　1905年のロータリー創設以来、ロータリアンは常に高い職業倫理を重視してきました。最初のロータリークラブであるシカゴ・ロータリークラブは商取引の方法のための委員会を組織しました。 　1910年に開催された第1回ロータリー大会では、シカゴ・ロータリークラブのアーサー・フレデリック・シェルドンがロータリーの標語の1つ｢最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる｣を紹介しました。 　1943年国際ロータリー理事会は、1930年代にハーバート・J・テイラー1954−55年度国際ロータリー会長によって草案された、四つのテストを職業奉仕の理想の公式要素と定めることを決議し、これによってロータリアンは職業奉仕の目標に達するための道具を得たといえます。 　四つのテストは個人や企業の行為が真実、公平さ、親善、品位のあるものかを評価する際の指標をロータリアンに提供しました。 　私もよく素朴な疑問がわいてきますが職業奉仕と社会奉仕は何がどう違うのかがよくわかっていませんでした。この疑問に対しての回答が職業奉仕は社会奉仕と同様に地域社会のニーズに応えるものですが、職業奉仕は特にその中でも実業及び専門職務、道徳的行為に関係したニーズに焦点を当てていますとあります。 　自分の専門職を通して道徳、最高度の倫理を根底にすえることが大切かと思います。 　そして、それを推進するためにあるのが2つのツールです。｢四つのテスト｣と｢職業宣言｣です。 　｢四つのテスト｣ 　　1. 真実かどうか 　　2. みんなに公平か 　　3. 好意と友情を深めるか 　　4. みんなのためになるか 　この言葉は何回聞いても簡潔でわかりやすくて、なんと素晴らしい言葉かと思い心が洗われる思いがします。そしてまた職業奉仕や職業宣言の中に書かれています奉仕という言葉ですが、これを広辞苑で引くと謹んで仕えること、献身的に国家社会のために尽くすこと、商人が客のために特に安価で物を売ること、サービスとありました。この献身的に国家社会のために尽くし、商人はお客様のためによりよいものを安くそして、また豊富な専門技能や知識を提供することかと思います。ただ単に奉仕はすべてが無償というのではなく、提供する側も受ける側もお互いができるだけ負担を少なくすることによって、いつまでも継続してやっていけるものではないかと思います。 　そして、職業宣言に書かれている最高度の倫理基準を推進することとありますけれども、現実問題としてはなかなか難しいものであろうかと思います。しかし理想と現実をできるだけ理想に近づける努力が大切かと思います。この四つのテスト、職業宣言を読み返すたびに再確認していきたいと思います。