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『イーストゴルフコンペのご報告』 |
徳 山 清 二 会員 |
9月24日(月)国木原カントリークラブで行われた、イーストゴルフコンペに大石会長をはじめ、藪会員、雪本会員、渡辺会員、谷口会員と私、総勢6名で行ってきました。
個人戦で、大石会長が5位に入賞、ニアピンも獲得しました。団体戦は、だめでした。
次回のイーストゴルフコンペは、当クラブがホストクラブになりました。来年3月頃に予定していますので、皆様ご参加よろしくお願いします。
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『くすりよもやまばなし(その4)
〜麻薬の話〜』 |
山 本 新 一 郎 会員 |
〈はじめに〉
「麻薬」あるいは「モルヒネ」というと、どのようなイメージをもたれるでしょうか?まだまだ覚せい剤と同様「依存性が強い」とか、「暴力団の資金源」というような、どちらかといえばダーティーなマイナスのイメージが強いのではないでしょうか?実際現在使用されている適応症自体も「癌性疼痛の緩和」というあまりプラスイメージのある薬ではないのは確かです。ただ、この薬のおかげでずいぶんと助けられている人がいるのも事実ですし、ここ数年、急速にその使用量が伸びているのも事実です。今回、若干その薬を擁護するようなスタンスにたってお話をしたいと思います。
〈モルヒネの使用量〉
「モルヒネ」についての誤解や偏見などを含めたマイナスイメージは、特にわが国において強いようで、先進諸国の中でもドイツと並んで極端にその使用量は少なくなっています。メーカーにしてみれば、大変な問題で、そんなマイナスイメージを払拭するのに躍起になってがんばったおかげで、ここ10年ほどでその使用量は急速に伸びています。
〈塩酸モルヒネと硫酸モルヒネ〉
しかし、その急速なモルヒネ使用量の伸びには、実は別の理由があります。1989年に塩野義製薬から発売されました、「MSコンチン」というモルヒネ製剤の登場です。これは、これまで持続性があまりなかった、「塩酸モルヒネ」という製剤に代わって、持続性が「塩酸モルヒネ」の3倍にもなる、「硫酸モルヒネ」というモルヒネ製剤が登場したことによって、医療者側にとって痛みのコントロールが格段にしやすくなったためです。
〈“痛み”のコントロール〉
持続製剤ができると、どうしてコントロールしやすいか?といえば、ある程度の血中濃度(体の中の薬の量)を保つことによって、抑えられる痛みの範囲が決まってきますが、持続効果が長ければ長いほど必要十分な量の選択が容易になってきます。そして、普段はその量を使用しておき、たまに発生する強い痛みに対しては、過量投与にならない
ように、むしろ持続性のより少ない、「塩酸モルヒネ」などをスポット的に使用する。というような方法でコントロールする方法が今行われているコントロール方法です。最近では「MSコンチン」よりもさらに持続性のある、貼るタイプのモルヒネ製剤も登場して、製剤としては、どんどん進歩しつつあります。
〈モルヒネは有効限界がない〉
例えば、あなたが、少し強い頭痛があって、市販の薬を効能書きどおりに服用しても全く効かなかったらどうしますか?せいぜい倍くらいの量を服用する人はいるでしょうがたいていは「こんな薬効かん」ともっと別の薬を探すでしょう。モルヒネは違います。1錠で効果がなくても5錠では効く、5錠でだめでも50錠では効くのです。癌など、極限に近い痛みに対しても治まらない痛みはありません。そんなところがこの薬の頼れるところでもあるし、不気味なところでもあります。
〈在宅ホスピスの普及〉
私の勝手な判断かもしれませんが、最近社会問題にもなっている、地域医療における医師不足、病床不足もこのモルヒネの使用量の増加に一役買っているのかもしれません。というのも、そんな社会情勢の中で上記したように様々なモルヒネ製剤が登場するようになって、在宅でのケアに安心感ができ、「やはり最後は在宅で…」と考える人が増えてきているのではないでしょうか?それが自然なように思うのですが…。
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