岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
2007〜2008年度RIテーマ
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制作:資料管理・OA委員会
 

第1520回例会 9月21日(金)

 『米山梅吉記念館訪問ツアー』 岸和田東RC 米山奨学生 
YEOH BOON LING (ヨウ・ブン・リン)様

 9月19日と20日の二日間に米山梅吉記念館訪問ツアーに行って来ました。今度のツアーに参加することが出来たのは岸和田東RCの皆様のお陰様です。本当に感謝しています。
 今回の訪問ツアーを通じて米山ロータリーに対する理解が更に深まり、そして色んな体験が出来ました。ツアーに参加する前にどんな奨学生と出会うのかな、みんなと仲良く交流できるのかなという楽しみと不安を抱えていました。しかし、バスに乗った瞬間みんなが一斉に話し始めました。みんなが留学生と言うこともあるだろうが話しているうちに親しくなりました。一番盛り上がったのは夜の宴会でした。初めて浴衣を着て畳でずらりと二列に並んだ宴会場で食事をしながら歌を歌いました。カウンセラーを始め日本語以外の歌が次から次へと流され留学生がそれぞれの母国の歌で会場を盛り上げました。もちろん食事後に始めての露天風呂など全てが新鮮である一方、これこそ日本の文化だと感じさせてくれました。本当に来て良かったという思いしか頭に残っていません。
 二日目は富士山を眺望しました。朝早く出発し目的地へと向かいました。お天気に恵まれたお陰で、富士山が目の前に日本一の姿を見せてくれました。初めて見る富士山ですがとても綺麗でした。帰りのバスの中はわいわいと騒いで再びバスで熱唱し始めました。たった二日間の旅なんですが、留学生同士とカウンセラーの方々も親しくなりまして別れるときが辛かったです。クラブの皆様のお陰で仲間が増えました。また機会があれば是非参加したいと思います。
クラブの皆様ありがとうございました。以上です。


 『前年度会計報告』 2006〜2007年度 会計
片 山 智 信 会員

 2006〜2007年度、クラブ活動報告P.58〜P.60に記載しております。
繰越金 4,593,412円を次年度へ繰越致しました。

 『オーストリアを旅して』 谷 口  徹 会員

  私は、毎年夏にヨーロッパを旅行するのを楽しみにしています。今年も大学時代の友達の3夫婦で、オーストリアのウィーンへ3日間、フランスのパリ3日間、のべ8日間の旅行をしてきました。
 オーストリアは北海道より少し大きいだけの小さい国土ではありますが、非常に美しい国と聞いてきました。これまで、オーストリアに関してはあまりよく知りませんでした。スポーツでは、スキーとサッカーが盛んで、スキーでは、オリンピックやワールドカップで、特にジャンプ競技はノルウェーとともに日本の最大のライバルです。20年程前には、インスブルグでオリンピック冬季大会が行われたことを思い出します。また、サッカーでは現在、日本の宮本選手、サントス選手がザルツブルグチームで活躍しています。
 なんといいましても、オーストリアといえば音楽と芸術の国で、特に5月〜6月にはウィーンで、7月〜8月にはザルツブルグで有名な音楽祭が開かれています。また、映画「第3の男」の舞台となったのが、このウィーンで、第2次世界大戦の直後、4ヶ国の分割統治をうけていた時代を背景にしたサスペンス映画で、そのテーマソングは有名で皆様もご存知の方もおありかと思います。「エーデルワイスの歌」「ドレミの歌」で、おなじみのジュリーアンドリウス主演のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったのがザルツブルグです。
 さて、8月12日(日)関空からエールフランスでパリに向けて出発したのですが、荷物をあずける時に、係員にヴィエーナまでですねと尋ねられ、いえウィーンですと答えたところ、ですからヴィエーナまでですねと言い返され、航空券を見直しますと、なんとヴィエーナと書いてあるではないか。後で知ったことですが、ドイツ語ではウィーンで英語ではヴィエーナと言うんだそうで、初めからつまずいたような感じで前途が何やら危なっかしい予感がしました。
 パリのCDG空港へ到着し、そこで一泊した後、翌日ウィーンへ到着しました。ヨーロッパへ出発前に知人で地質学者の千地さんにウィーンでのおすすめの見どころをお聞きしました。この方は、10数年位前、私たちのクラブでインカ帝国とマヤ文明の特別講演をしてくれた方です。“Naturhistvisches Museum”に行ってみてはとすすめて下さいました。ウィーン到着後、その晩の Wiener Mezart Konzrteの席をホテルで予約した後、早速、その自然史博物館へ行きました。そこは、左右対称の美しいバロック建築の建物で、中に入ると、まず1億5千万年前のアンモナイトの化石が陳列されており、その横に明治天皇から寄贈された大きいタカアシガニの剥製がかざってありました。現地のオバアチャンが孫にいろいろ説明しており、カイザーとかヤーパンとかといった言葉が聞こえ、お孫さんがうなずいて聞いていました。この博物館は世界中から先史時代より近代までの動物・植物・鉱物などを集め、きちっと整理され陳列されていまして、ゆっくりと見ていると1日では見きれない程のものと思いました。
 夜、食事のあと、ウィーンモーツアルトコンサートを聞きに行きました。会場はホテルの近くにあり、世界で最も音響効果が良いといわれています。楽友協会ホールというところで、モーツアルトを充分に堪能しました。Eine Kleine Nachtmusik やRondo.allaturcoなど、なじみ深い曲が多かったので、よけいに楽しく聞きました。特に最後のエンディングの時には指揮者が聴衆の方を向いて、手拍子をとるようにしむけ、それも小さく、小さくまた、大きく、大きくと曲に合わせて手をたたくのですが、聴衆が全員スタンディングオベーションで手をたたいて感動のうちに終えました。
 次の日からも美術史博物館やハプスブルグ王宮、シェーンブルン宮殿などを見てまわり、ウィーンの森、ドナウ河の景観をながめたり、温泉地で有名なバーデンを訪ねました。ここは、ベートーベンが第九を作曲したところでその家も見学してきました。
 ウィーンの旧市街がユネスコ世界遺産に指定されています。ウィーンはヨーロッパの中でも古い街並みが最も良く保存された旧市街の1つですが、ベルヴェデル宮殿(美しいながめ)から旧市街を撮った1枚の写真が約250年前に同じ所から描かれた旧市街の絵と全く変わりがなかったということが、ユネスコ世界遺産に指定された決め手になったそうです。この他、オーストリアは、小さい国土でありながら、昔ながらの景観がよく保存されていることで全部で8ヶ所世界遺産に指定されています。
 話はかわりますが、前年度(今年2月)浜中会員の紹介で若林正人さんが卓話をしてくれましたが、彼は、ウィーンで4年間単身赴任されていたそうですが、alles gut(全て良し)といわれ大変気に入っておられました。Gemeiw-schaft,geull schaftの話をされ、共同体、コミュニティーといった意味合いかと思いますが、この2つの言葉の微妙な違いなどを話されたように思いますが、その時は何のことかあまりピンときませんでした。今回ウィーンを訪ねてみて、オーストリアの人々は私よりも公を大切にしていること、町の景観を保つためには、建物の高さを制限し(オペラハウスよりも高い建物はだめ)、壁の色から自分の庭の木を切り倒すのにも市の許可が必要とされたそうです。
 また、オーストリアは第1次世界大戦で負け、第2次世界大戦でもナチスドイツに痛めつけられた上、戦後、アメリカ、イギリス、フランス、ソ連の4カ国による分割統治が行われました。しかし国民の結束が硬く1955年永世中立国を宣言し、ドイツのように東西に分裂することなく、独立し立派に立ちなおり、その後は目覚しい復活を遂げました。
 このことは、国民が皆心1つにして、私よりも公を優先し、地域社会を大切にする姿勢が、国の再建、復活の原動力になったように思います。
 Gemeiw-scheft(地域社会)を大切にしていることが大事なことと今、勝手に解釈しています。これは、私たちのロータリー活動にも相通じる精神かと思います。