岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1518回例会 8月31日(金)

 『第3回米山功労者 楯の授与』



安井八州夫会員



柳澤宗甫会員
 『生活のささえ』 雪 本 孝 治 会員


 家庭の道
 内を修めないで外を譲ろうとするのは誤りである。わざわいが内から沸くことを知らないで東や西の方角からくるように思うのはおろかしい。

仏の教えにいう所の六方とは何かというと、
 東は親子の道 西は夫婦の道 南は師弟の道  
北は友人の道 下は雇用の道 上は信徒の道 
 東の親子の道をまもるというのは、子は父母に対して五つのことをする。父母に仕え、生計の手伝いとなし、家系を尊重し、遺産をまもり、父母の死後は懇3に供養することである。これに対して親は子に五つの事をする。悪を停め善をすすめ、教育を施し、婚姻をなさしめよき時に家を相続させることである。

 西方の夫婦の間は、夫は妻に対し尊敬と礼節と貞操を以て向い、家政を委せときどき服飾を給与する。妻は夫に対し家政に秩序をたて、従業人たちをよくいたわり貞操をまもり、夫の収入を浪費せず家政に巧みであり怠らぬようにする。これによって夫婦はむつまじく争いはない。

 南の師弟の道とは、弟子は師匠にたいして、座を立って迎え、よく給仕し、素直に命を守り、奉仕を怠らず、つつしんで教えをうける。師匠はまた、弟子に対して、自ら身を正しくして弟子を正し、自ら学びえたところをすべて授け正しく説いて、正しく教え引き立てて名をあらわすようにし、何事についても守護を忘れぬよう。こうして師弟の間が守られて平和になる。

 北方の友人の道は、一方で足らぬものを施しやさしい言葉で語り、利益をはかってやり、その立場に立って考えてやり、ある言葉を用いぬようにする。こうしてつきあえば一方でもその人の悪い方に流れ落ちぬ様に譲り、万一その様な場合にはその財産を守ってやり、心配のあるときは相談相手となり、不幸のときには助けの手をのばし必要の場合はその妻子を給養する。

 下方の雇用の道とは、主人は従業人に対して、その力に従って仕事をさせる。よく給与する。病気の時には親切に看病する。珍しいものは分け与える。
よく休養をさせる。これに対して、従業人も主人に向って何事も正直をまもり、仕事によく熟練し主人の名誉を傷つけないように心する。

 上方の信徒の道というのは、いかなる家庭であっても仏の教えが入ってなければならない。そして、この教えを受ける人として師に対し、身も口も意も共に慈にみち優しく丁重にむかえ、その教えをきいて守り供養をしなければならぬ。これに対して師はまた、悪を遠ざけ善をすすめ、道をとき道をすすめ、平安の境地にいるようにせねばならぬ。このようにして家庭は中心の意義を持ちより美しくなってゆく。

 親しんでならない友とは、欲のふかい人、言葉のたくみな人、へつらう人、注意する人。
 親しねばならない友とは、まことの助けになる人、古薬を友にする人、忠言をおしまぬ人、同情に富む人、不真面目にならない様に注意を与え陰にまわって心配をなし、災難にそうた時は慰めとなり、必要なときに助言をおしまず、秘密をあばかず常に正しい方へ導いてくれる人は親しみ任えねばならない友である。