岡本平仁 会長
新型コロナウイルス新規感染者数も大阪では、10月15日以降二桁となり、その状態が2週間続いております。重症患者数も10月21日以降100名を切り、とても良い傾向です。このままの状態が維持出来、治療薬も開発されれば、コロナ感染症は収束したと思いたいです。早くその日がくるまで、感染対策はしっかりと続けていきます。
ロータリーにとって、10月24日は、何の日でしょう?
世界ポリオデーです。ロータリーの友を読むと、各地で様々な活動が行われています。
今日は、簡単ですがロータリーとポリオ撲滅活動について。
1979年
フィリピンの600万人以上の子どものためにポリオワクチンを購入・輸送するプロジェクトがロータリークラブにより開始される。
1985年
国際ロータリーが、民間による国際的な公共保健イニシアチブとしては史上初かつ最大規模となる「ポリオプラス」を開始。当初の募金目標は1億2000万ドル。
1988年
国際ロータリーと世界保健機関(WHO)が「世界ポリオ撲滅推進活動」世界ポリオ根絶イニシアチブGlobal Polio Eradication Initiative(GPEI)を立ち上げます。当時の症例数は、125カ国で推定35万件以上。
1994年
International Commission for the Certification of Poliomyelitis Eradication(ポリオ撲滅認定のための世界委員会)が、南北アメリカ大陸からポリオが撲滅されたことを発表。
1995年
中国とインドで、保健従事者とボランティアによりわずか1週間で1億6500万人の子どもにワクチンが投与される。ポリオのない国のロータリー会員が世界のポリオ撲滅活動を支援するため、ロータリーが「ポリオプラス・パートナー」プログラムを立ち上げる。
2000年
5億5000万人(世界人口の10分の1近く)という記録的な数の子どもに経口ポリオワクチンが投与される。オーストラリアから中国にわたる西太平洋地域でのポリオ撲滅が宣言される。
2003年
12カ月間のキャンペーンでロータリー財団が1億1900万ドルの募金に成功。ポリオ撲滅へのロータリーからの寄付総額が5億ドルを超える。常在国の数は6カ国となる(アフガニスタン、エジプト、インド、ニジェール、ナイジェリア、パキスタン)。
2004年
アフリカの23カ国で8000万人の子どもを対象に一斉に全国予防接種日が実施される。アフリカ大陸で最大規模の一斉ポリオ予防接種活動となる。
2006年
ポリオ常在国数が4カ国に(アフガニスタン、インド、ナイジェリア、パキスタン)。
2009年
ポリオ撲滅に対するロータリーからの寄付総額が約8億ドルに。1月、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、ロータリーからポリオ撲滅に2億ドルを寄付することを条件に、ロータリーに3億5500万ドルの補助金を提供することを発表。その結果、世界ポリオ撲滅推進活動に合計5億5500万ドルが寄付される。
2011年
ロータリーがポリオ撲滅の新しい啓発キャンペーン「あと少し」を立ち上げ、各界の著名人がこれに参加。参加した著名人には、ビル・ゲイツ、ジャッキー・チェン(俳優)、デズモンド・ツツ(ノーベル平和賞受賞者)、イツァーク・パールマン(バイオリニスト)、アンジェリーク・キジョー(グラミー賞受賞歌手)、ジェーン・グドール(動物行動学者)などが含まれる。ポリオ撲滅へのロータリーの寄付総額が10億ドルを超える。
2012年
インドで丸1年にわたりポリオ症例が確認されなかったことを受け、同国がポリオ常在国リストから除外される。これにより、ポリオ常在国数は3カ国のみに。ロータリーが予定より5カ月以上早く「2億ドルのチャレンジ」の募金目標を達成。
2014年
インドで3年間、野生型ポリオウイルスによる新規症例が確認されなかったため、世界保健機関(WHO)が東南アジア地域のポリオ撲滅を認定。ポリオの症例は1988年以来、99%減少
2019年
ナイジェリアは野生ポリオウイルスによる新しい症例がなく、丸3年を過ごす。
2020年
世界保健機関はアフリカ地域に野生ポリオがないことを証明している。
2020年1月、ビル&メリンダ・ゲイツ財団とロータリーは長年のパートナーシップを更新し、今後3年間にポリオ根絶のために4億5000万ドルを集めることを表明しました。ロータリーは毎年5000万ドルを集めることを目標としており、これがゲイツ財団より2倍の上乗せを受けることになっています。
6コアパートナー
世界ポリオ根絶イニシアチブは、世界保健機関(WHO)、国際ロータリー、米国疾病予防管理センター(CDC)、国連児童基金(UNICEF)、ビル&メリンダゲイツ財団、ガビ、ワクチン同盟の6つのパートナーと、各国政府が主導する官民パートナーシップです。
その目標は、世界中でポリオを撲滅することです。
ポリオ根絶まであと少しですが、まだ完遂したわけではありません。予防接種やサーベイランス(監視)活動のために現在も資金が必要とされています。皆さまからのご寄付で、根絶の実現にさらに近づくことができます。