会長 上林史和
皆さんこんにちは。3月になりました。
3月は「弥生」。弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」から来ているとされています。
気温も少しずつ過ごしやすくなってきます。3月は年度末でもあり、別れがあったり4月からの新年度の準備があったり忙しい月でもあります。
3月8日は国際女性デーです。
1904年3月8日にのニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こしたことにちなんでいるそうです。
日本でも「ジェンダー平等」が言われて久しいですが、最近では東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長であった森喜朗氏が「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」 などの女性蔑視発言をしたということで辞任。改めてクローズアップされています。
我々ロータリーの歴史を見ても
1987年 米国連邦最高裁判所はロータリークラブが性別を理由に女性を会員として拒否することはできないという判決を下す。
1989年 規定審議会で、ロータリークラブの会員は男性に限られるとするRI定款の要件を削除するよう可決。女性のロータリークラブで入会が認められる。
となっており、わずか30年前までは男性だけの会でした。
ロータリーでは2019年に改定された手続要覧の細則第4条で<ジェンダー>という言葉が用いられています。以前は<性別>だったのではと思われます。
あたらめて<ジェンダー>とはどういう意味か見てみましょう。小学館の辞典のよると
ジェンダー【gender】
1 文法で、名詞や活用語の男性・女性・中性といった分類。
2 社会的・文化的に形成される男女の差異。男らしさ、女らしさといった言葉で表現されるもので、生物上の雌雄を示すセックスと区別される。社会的性差。文化的性差。
ジェンダー‐ハラスメント【gender harassment】
性別により社会的役割が分かれるという考えに基づくいやがらせ。具体的には、「男(女)のくせに」といった発言をする、男性だけに残業や力仕事をさせる、女性だけに給仕や雑用をさせるなど。
これを見ると「気遣い」もジェンダー差別ととられる可能性もありますね。それにあまり言葉狩りになってしまっては生きにくい社会なってしまうのではないでしょうか。シンプルにフラットに考えるのがいいのかもしれませんね。
私自身はジェンダー差別の意識はないつもりですし、日本はそれほどでもないのかなあと思えば、そんなことはなかったです。
世界経済フォーラム(World Economic Forum)が発表した「Global Gender Gap Report 2020」で、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数が発表されています。この指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。2020年の日本の総合スコアは0.652、順位は153か国中121位で思いのほか低い数値でした。各分野別では経済<115位>政治<144位>教育<91位>健康<40位>
国や自治体の委員会などは所属人数など数値を立てて目標化することからスタートしてみてもいいのではとも思います。
ちなみに私は他のクラブの方とお話しする機会が多いのですが、女性会員が大変力になってくれるといつも自慢しています。
さて、来週からの例会ですが、緊急事態宣言が解除されましたので、グランドホールでの例会提案を含めて本日開催されます理事会にはかります。決定事項はすみやかにご連絡しますので、LINE、ファックスをご確認下さい。よろしくお願いします。