上林史和 会長
皆さんこんにちは。
ガバナー補佐の雪本栄様、本日はおこしいただきましてありがとうございます。例会後にクラブ協議会がございますので、ご指導の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
10月17日(土)、岸和田3ロータリークラブの会長幹事会が行われ、私と山元芳裕幹事、事務局の佐藤さんで参加いたしました。
10月24日(土)世界ポリオデーに高野山におきまして、第2640地区のポリオ根絶のイベントが開催されました。こちらにつきましてはのちほどロータリー財団の坂本光文委員長よりご報告をいただきます。
ポリオと同時にコロナ収束祈願も行っていただきましたが、特に欧州では感染者が収まらず、イギリスは日本の人口半分ですが感染者が1日2万人を記録、フランスでは感染者100万人を突破し12月までロックダウンとなりました。日本も少々感染者が増加傾向にあるようで、引き続き感染に注意しながらの生活となります。
さて、この1週間は大きなイベントがあります。11月3日にはいよいよアメリカ大統領選挙が行われます。それに先立つ11月1日には「大阪都構想」の是非を問う住民投票「大阪市廃止・特別区設置住民投票」が行われます。可決されると大阪市が廃止され、2025年より中央区、北区、天王寺区、淀川区という4つの特別区に再編されます。
東京都の区は「特別区」で市町村と同等の扱いです。「東京都新宿区」のように都の直下にあり、それぞれに区長がいて行政を行います。対して政令指定都市の区は分割単位です。「大阪府大阪市中央区」のように府ー市の下にあり区長もいません。特別区と市の最も大きな違いは「財政調整=再配分」です。通常市町村の財源になる固定資産税や法人住民税などが、大阪府によって徴収され、4つの区などに分配されます。もちろんここではその是非を論じませんが、スキームをある程度理解してもその有効性やリスクを判断するのがなかなか難しい投票のように思います。
なぜ「都道府県」4つの行政区画の呼称があるのでしょうか?都・道・府・県ごとに役割や機能が違うのかと言うと、都だけが特別区という行政区分を持っているだけで、他の道府県は呼称を変えて区別する特別な理由はありません。
明治の廃藩置県により重要な場所である京都・東京・大阪の3つを「府」、それ以外を県として定めました。1943年の第二次大戦中に首都の行政機能を強化する目的で東京府を「東京都」として東京市を区に分割しました。
北海道はどうでしょう。古代日本は「五畿七道」という区分でわけられていました。九州は「西海道」、四国・和歌山は「南海道」その他「山陽道」「東海道」など。これにちなんで明治政府が「北海道」と名付けました。 明治15年より函館県、札幌県、根室県の3県を置いていましたが廃止され、代わりに「北海道庁」を置いて政府直轄地としました。そして第二次世界大戦後、地方自治法施行に伴って北海道庁はそのまま地方自治体となり「北海道」として登録されて今に至ります。
もし「大阪都構想」が可決された場合、クラブの所在地は大阪都岸和田市になるのかというと、それは違います。市が特別区になっても府の名称は変わらず大阪府のまま。地方自治法では都道府県の名称変更を「法律で定める」としており、大阪都を名乗るには法改正か新たに特別法を作る必要があるようです。この「大阪都構想」皆様はどのように考えらえれるでしょうか。