第2103回例会報告[2020年10月9日(金)]

会長の時間

 上林史和 会長

皆さんこんにちは。

国際ロータリー2640地区、藤井ガバナーの元で代表幹事をお務めいただいておりました大石武徳会員ですが、少しお体の不調があり、その治療を最優先にしていただくために人事異動となりました。新しい代表幹事は現副代表幹事であります池内清一郎会員におつとめいただくこととなりましたのでよろしくお願い申し上げます。大石会員には地区の仕事から離れてしっかりとお体をご自愛いただきたいと思います。

 

さて今月10月20日、日本初のロータリークラブであります「東京ロータリークラブ」さんが誕生して100周年を迎えられます。

1918年、三井銀行の役員であった米山梅吉は財政調査団として渡米。テキサス州ダラスで日本人初のロータリアン、ダラスロータリークラブ会員の福島喜三次に会い、初めてロータリー運動に接し心を動かされ、帰国後ロータリー精神と組織の研究に努められました。

当時の日本は、第一次大戦に連合国側として参戦。戦後は恐慌に襲われ、不景気のなかでロータリー精神が受け入れられるような状況ではありませんでしたが、1920年1月には福島喜三次も帰国し、在日米国人実業家ウオルター=ジョンストン氏の応援を得て具体的な準備作業が進められました。そして1920年10月20日、「東京ロータリークラブ」設立総会が開かれ、初代会長に米山梅吉を選出。国際ロータリーのシカゴ本部に加盟申込書を送り、翌年4月日本で最初のクラブとして承認されました。

しかし1936年2月には二・二六事件が起こり、翌年7月には日中戦争が開始され戦火はさらに拡大し、1941年12月の対米開戦へとつながっていきます。

こうした情勢のなかで、日本のロータリーは国際団体であるというだけで「反戦的」「亡国的」だと言われ始めました。この非難を受けてこれからのロータリーはいかにあるべきか論議が重ねられた。その結果つくられたのが「日満ロータリー連合会」である。日本と満州だけの独自の組織を結成し、国際ロータリーからは独立した運営を図ることで、外部の誤解と批判をやわらげ、動揺する会員の気持ちを抑えようとされました。

大陸での戦火拡大と対米関係の悪化に伴い、日本のロータリーに対する攻撃は一段と激しくなった。クラブの例会に憲兵や特高がしばしば臨席し、そこでのスピーチもあらかじめ警察に届け出なければならなくなった。新聞紙上でも「米国のスパイ」呼ばわりされたうえ、「解散すべし」と糾弾される始末であったということです。そして遂に日満連合会会長の米山梅吉が軍当局に呼び出され、ロータリーの存在は「大日本帝国に対する反逆である」とまで極言されるに至った。1940年8月、まず、静岡RCが解散。その後の岡山、京都、神戸、今治、帯広と相次いで解散を決定。東京RCも遂に9月11日の例会で解散を決議した。この時、創立者の米山梅吉は壇上に立ち、「奉仕の理想はあくまでも堅持したい」と最後の挨拶をした。東京RCが誕生して、ちょうど20年がたっていました。(つづく)

 

 

卓話

「会員増強月間(8月)」

岡本平仁 会員組織委員長

岡本平仁 会員組織委員長

2020年、今年は日本のロータリーが誕生して100周年となる年です。

1920年、日本で始めてのロータリークラブが東京に出来ました。

日本人で初めてのロータリアンであった福島喜三次と米山梅吉、二人の出会いが全ての始まりです。

東京ロータリークラブは、スポンサークラブがなく、RI直属のクラブです。

日本には、もう一つRI直属のクラブがあります。

それが、大阪ロータリークラブです。1922年に設立されました。

日本のロータリークラブは、東京と大阪、2つの系統から成っているのです。3番目のクラブは、神戸RCです。

大阪RC設立にも先の福島喜三次が深くかかわっております。

福島喜三次が帰国後東京から大阪に赴任し、明治の女傑広岡浅子(数年前の朝ドラ「あさがきた」のモデルとなった)の右腕であった星野行則とともに大正10年(1921年)大阪にロータリークラブを作る必要性を語り合ったのが発端で、その後大正11年(1922年)春、星野はロータリークラブの実況を視察することになり、先ずシカゴの本部を訪れた。当時のPerry幹事に面会した同君は、創立に関する全権を依嘱され、同年11月1日第一回の創立準備会を中之島大阪ホテルにて開催した。その後チャーターメンバーを選び、クラブ細則原案を作り、大正11年(1922年)11月17日創立総会を開いた。

神戸RCのスポンサークラブは大阪RCです。

広がり、つながりがあるのがロータリークラブなのです。

会員同士でつながる、社会とつながる。そして、社会の役に立とう、それがロータリークラブなのです。

最初のキーワード「つながり」を持とう!

 

ロータリーの概略

RIが世界に発信している言葉、ロータリー活動を表す言葉は

「草の根の活動をしながら、異文化や異業種の交流を通じて世界に友情の輪を広げています。」

世界のロータリー

○世界 34のゾーン

○世界 41の地域

○世界 525の地区

○会員数 1,180,002人

○クラブ数 36,171クラブ

(2020.7.6現在)

 

世界の会員数は、2002年124万人をピークに減少に転じ、頭打ちの状態

そこでRIは、広告代理店を使い大々的な市場調査を行います。すると、10人中4人がロータリーのことを聞いたことがない知らないという結果に愕然としたRIは、変わらないといけない!そして、戦略計画を誕生させます。

 

2004年 規定審議会で、RI戦略計画委員会設置を決議

2007年 理事会は、RI戦略計画の使命、ビジョン、中核的価値観、優先事項を決定

2009年 理事会は、RIとロータリー財団が進むべき進路を一致させるため、新たな      戦略計画を決定

2010年 7月1日からRI戦略計画がスタート

2017年 理事会は、新しい「ビジョン声明」を決定

 

新しい「ビジョン声明」

私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています。

(2017年6月理事会会合)

 

「世界を変える行動人」キャンペーン

「PEOPLE OF ACTION」 「世界を変える行動人」

・ACTION            ・行動

・SUSTAINABILITY        ・持続可能性

・FLEXIBILITY              ・柔軟性

・INSPIRATION              ・インスピレーション

・CONNECT                      ・つながろう

・TRANSFORM                  ・変化させよう

 

#持続可能性   #柔軟性

#多様性  #変化

 

年齢層を幅広く  ROTARACTのロータリー化

女性会員 278,493人 23.6%  LGBTへの対応

 

ロータリーは、今までがそうであったように、どんどん変わってきてきてます。

つねに社会がロータリーに何を求めているのかを探求しているのです。

もっともっと幅広く活動していく、そして門戸を広げていかないとならないということを学ばなければならないのです。

 

日本のロータリー

○会員数  85,487人(2,126人減)

○クラブ数 2,238クラブ(23クラブ減)

○ゾーン  ZONE1(A)

ZORN2

ZORN3

○地区数  34

(2020.7.6現在)

 

1997-98年をピークに約12万9千人から減少傾向に入り

現在に至ってます。ここ数年は横ばい状態であります

日本の生産年齢人口が、高齢化に伴いどんどんと減少していることと経済的な理由が一番の原因だと思われます。

ロータリー会員のほとんどが属する「生産年齢人口層」が大幅に減少する。

そうであれば、会員増強は、クラブ拡大は、今までの対象とは違った

新たな層を対象に考えねばならない。

新たな層を獲得=「持続可能」

 

「多様性と柔軟性」

「変化」

 

2640地区

○会員数   1,716人(前年7月1日付けより 98人減)

○クラブ数   67クラブ(前年7月1日付けより 1クラブ減)

(2020.7.6現在)

 

1990年代後半には、3800人程の会員がいたのですが、それからと比べると半分以下。直近の3年間で、545人が入会599人が退会しております。

増強以上に維持を考えることが必要であると

客観的に見ると、地域人口当たりの会員数で大阪南部は潜在的基盤を持っていると言えそうです。

人口1万人当たりの会員数が、全国平均が7.03人なところ

大阪南部が、約3.7人となるからです

人口95万人の和歌山で約1000人、235万人の大阪南部で700人となります。人口的には、自信を持って増強が出来るといえるのです。

 

中核的価値観

・奉仕(Service)

・親睦(Fellowship)

・高潔性(Integrity)

・多様性(Diversity)

・リーダーシップ(Leadership)

 

過去を敬い、未来を見据えながら、私たちは進化を遂げ、ロータリーを時代に即した組織とするだけでなく、繁栄させることができます

 

斉藤直美RI元理事・第二地域ロータリーコーディネーター水野功さん(東京飛日野RC)からの提案

 

1.ロータリーを成長させる

増強における職業分類制度の活用

2.家族とロータリーとの融和を図る

家族の参加

3.多忙であってもリーダーが務まる仕組みを考える

4.国連との連携を強化する

持続可能な奉仕における国連とのパートナーシップ

 

「日本のロータリー、クラブへの提案」

・RIの流れと共に「世界で良いことをしよう」

行動人キャンペーンを取り込む

・クラブ運営の方向性を文章化してみよう

行動計画と目標設定をしてみよう

・地域におけるクラブの立ち位置を考えてみよう

「中核的価値観」に基づき、クラブの歴史的資産・価値をチェックしてみよう

 

3つの提案

・クラブで目標を定め行動計画を立ててみませんか。

1年だけではなく、長期的な計画を考えていく

・クラブで研修リーダーを定め、新会員研修を定期化してみませんか?

地域でのコーディネーター、地区での研修リーダーにあたることをクラブでもやってみませんか?

・クラブの新会員を対象に、メンター制度を始めてみませんか?

(MENTOR=相談相手)会員同士のつながりを持つことになっていく

 

会員増強をする上で誇りに思い、自信をもって勧めるためにも

ロータリーの魅力は、ロータリアンだということです。

 

ロータリークラブとは

たくさんの仲間と出会います

いろんな勉強になります

仕事のためにもなります

趣味も増えます

何といっても楽しいです

会員増強の決め手をアピールしましょう!

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