第2067回例会報告[2019年8月30日(金)]

会長の時間

 山本新一郎 会長

老衰死とは?

ウィキペディアによりますと、老衰死の認定については次のように記載されています。

「加齢による老化に伴って個体を形成する細胞や組織の能力が低下し、多臓器不全により恒常性の維持・生命活動の維持ができなくなり死亡したと判断された場合は、死亡診断書に直接的死亡原因として老衰と記載される。

加齢による老化に伴って個体を形成する細胞や組織の能力が低下している場合でも心不全心筋梗塞脳卒中肺炎など何らかの疾患による死亡と診断される場合、死亡診断書には前記の疾患を直接的死亡原因として記載する。 」

ですから、戦後診断技術の進歩とともにこの老衰死の割合も徐々に低下傾向を示してきました。けれどもここ10年余りの間にこの老衰死という死亡診断名が急速に増えてきました。 私は医者ではないのでここから先は私の推察ですが・・・。

 近年、ACPAdvanced Care Planning)ということがよく言われてきました。日本語では「意思決定支援」、とか最近は「人生会議」とかいう言葉に訳されていますが、要は人生の週末においてはその人らしい最期を迎えさせてあげよう、というような考え方が浸透してきて、「本人のためにならないような無駄な検査はやめよう」ということで、敢えて細かな検査をしなくなってきたためにこのように「老衰死」という診断名が増えてきたというように解釈する専門家もいます。私は、案外この考えが的を得ているように思っています。また、このようにするのがいいのではないかとも思っています。ただし見方によれば、このような行為は医師の怠慢という見方もできないでもありませんので、場合によっては批判されるかもしれません。皆さんはどのように思われますか?

 

卓話

「本とわたし」

近江和代会員

近江和代会員

一人っ子の私は本が友達でした。絵本に始まり童話、漫画、物語、詩集等

子供の頃は、数多くの本を手あたり次第に読んでいました。

高校生の時、担任の先生の勧めで読んだ青春論や人生論、恋愛論などは

私にとって非常に興味深いものであり、考え方の違いや捉え方の違いを知る事で、

自分を見つける事ができたように思います。

幼稚園勤務を始めた頃は、絵本との戦いでした。

短い文章や少ない言葉でどう伝えるか?悪戦苦闘の連続でしたが、その反応は様々で

私にたくさんの事を気づかせてくれました。それは私の癖であったり、私らしさでも

ある訳で、これもまた自分を知る上で、大切なものだと思っています。

今日、紹介した絵本にはお母さんの大きな愛が感じられると思いますし、

短い手紙や、短い文章の中にも大きな愛があるのではないでしょうか。

しかし、受け取る側にも様々な思いがあるのですから、一方通行にならない事を

祈るばかりです。

参考図書  絵本 だめよデイビッド

日本一短い愛の手紙  一筆啓上  火の用心  お仙泣かすな  馬肥やせ

日本一短い母への手紙  おべんと おべんと うれしいなあと

歌いながら 僕の嫌いなものを詰めるのは

やめてください

日本一短い自分への手紙  夏休みの友も 絵も 今日中に仕上げるぜ

おれは苦しいぜ でも 明日からは自由だぜ

日本一短い夫への手紙  貴方を驚かせようと コツコツ貯めたヘソクリ

貯まりすぎて 一生言えない ごめんなさい

一行詩         今 言うか? トイレ行きたい 知らんがな

あれ着るの! 泣いて指さす ああパジャ

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