辻林一郎 会長
昨日、日本気象協会から第6回2019年桜開花予想が発表されました。今年の桜開花は、平年より早い地域が多くなっているようです。大阪の満開予想日は4月4日、今日は肌寒いので少し満開がずれるかも知れません。
本日は、第2640地区ガバナーエレクトの中野均様、大変お忙しい中を、ようこそお越しいただきありがとうございます。後ほどの卓話を楽しみに拝聴させていただきます。
そして、野田肇様、正式入会前の3回のゲスト出席をしていただきましたので、次回例会(4月5日)におきまして、入会式となりますのでよろしくお願いいたします。
本日の報告としまして、
地区から平成31年4月28日(日曜日)、2019学年度ロータリー米山記念奨学会オリエンテーション及び米山奨学生入学式の案内が届いています。出席対象者各位のご予定をお願いいたします。
また、前々回の例会にて、「My ROTARYに登録しましょう!」ということで、アカウント登録の前段階として、会員皆様のメールアドレス提供のお願いをさせていただきました。事務局にてメール登録をしていますので、未提出の方は早々に提出をお願いします。
さて、今日は、「点鐘」についてのお話をさせていただきます。
点鐘を広辞苑で引いてみますと、「船内で当直者に時刻を知らせるために鳴らす鐘。0時30分の1点鐘から30分ごとに一つずつ数を増して4時の8点鐘に至り、これを4時間ごとに繰り返してゆく」と解説されています。
岸和田東ロータリークラブ細則第15条に議事の順序として、以下のとおりに規定されています。
開会宣言と点鐘
ロータリーソング斉唱(原則として月初めは国歌を先に斉唱)
来訪者の紹介
会長の時間
幹事報告
委員会報告
審議未終了議事
新規議事
ニコニコ箱の報告
卓話またはその他のプログラム
閉会宣言と点鐘
例会などでの点鐘はまさしく会長の特権なのですが、点鐘についての参考となる文献はあまり見当たりません。今日は、山本正治新潟ロータリークラブパスト会長の著書「ロータリーこぼれ話」を引用して、話を進めさせていただきます。
日本のロータリークラブは、点鐘で始まり、点鐘で終わっているようです。全国のロータリークラブの週報をつぶさに調べたところ二つの特徴があったそうです。一つは、会長が点鐘を忘れると「罰金もの」と考えており、点鐘なくして始まりも終わりもありません。もう一つは、世界各地の例会では点鐘が珍しいと紹介されています。そこで、点鐘が日本の常識、世界の非常識かどうかを調べたようです。
参考となる情報として、新しいロータリークラブをつくるときに誰が鐘を準備するかです。新クラブの申請にはスポンサークラブが介添えしますが、両クラブの関係者が申請書を作成し、国際ロータリー日本事務局へ届けます。最終的には国際ロータリー会長が署名し加盟が認められます。その後地区ガバナーに加盟認証状が伝達されます。しかし、加盟の際国際ロータリーの責務として新しいクラブのための旗や鐘を授与するとは記載されていません。新クラブの旗や鐘は、スポンサークラブなどからいただくのが慣習のようです。
ロータリークラブでの点鐘がいつどこで始まったのかは定かでありません。大航海時代(15世紀から17世紀前半)の慣習に従っているようでもありますし、一説によると、1920年ころ東京ロータリークラブが使ったのが始まりで、あとは右に倣えとなったのではないかとも言われています。どうも点鐘は日本独得のもののようです。
ただ、ロータリークラブの点鐘が大航海時代の習慣に由来しているとなると、時間を告げるのが目的だったはずです。例会が終わった時に鐘を鳴らすのではなく、時間を守って閉会するためのものとなります。
しかしながら、ロータリーの点鐘は、開会点鐘で襟を正し、閉会点鐘で区切りを付けるということで、日本人の習性に合っています。さらに、点鐘について調べてみる価値はありそうです。