2020年4月3日(金) 会長の時間
岸和田東ロータリークラブ会員の皆様へ
皆様こんにちは、たいへんご無沙汰しております。新型コロナウイルスの影響で残念ながら今回(4月3日)も休会となってしまいました。3月6日に例会を開催して以降約1か月間皆様方にお会いしていません。いかがお過ごしのことでしょうか?新型コロナウイルスはその間にも日々加速度的に脅威を増し、健康面ばかりでなく社会生活全体に支障をきたしてきました。毎日の国内、国外のニュースを目にするたびにやり切れない気持になります。会員の皆様におかれましても事業運営の面で厳しい状況におかれている方も少なくないようです。
そんな中で、RI会長もこの新型コロナウイルスとの戦いにおいて、今年度のテーマ「ロータリーは世界をつなぐ」というコンセプトの重要性をあらためて訴えています。当クラブも今年のスローガン「地域とつながろう!」の精神を思い起こしながら、会員相互の連携を深め、助け合えることがあれば助け合っていきたいと思います。
そこで、私からの提案ですが、どんなことでも結構ですので“皆様の声”をお聞かせいただければと思います。「なんとか元気です!」だけでもいいです。あるいは、「このようなピンチに立たされています!」という訴えも出てくるかもしれません。一方で「これを機会にこんな気づきがありました!」というポジティブな声もありがたいです。どのような内容でも結構ですのでよろしくお願い致します。
なお、投稿先は、事務局にメールまたはFAXでお寄せ下さい。改めてFAXなどでご紹介させていただきます。
なお、前回開催されました3月6日の例会以降の主なロータリー活動の動きを下記に記します。
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〇3月7日 2019学年度 米山記念奨学生 終了式及び歓送会中止
〇ホノルル国際大会中止
〇4月11日(土) 会長エレクト研修セミナー(PETS)中止
〇4月11日(土) 当クラブ 新旧クラブ協議会中止
〇4月19日(日) 2020~2021年度のための地区研修・協議会
⇒ 6月28日(日)へ 延期
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ウイルスの脅威はすぐ身近に迫ってきました。皆様方におかれましてもくれぐれもご自愛いただきますようお願い申し上げます。
2020年4月17日(金) 会長の時間
「ソーシャルディスタンス」
皆様こんにちは。2019-20会長の山本です。新型コロナウイルス騒動の中で私の年度もいよいよあと2か月余りとなってしまいました。残念ですが、このまま皆様にお会いできないまま年度が終わってしまう可能性も十分に考えられます。このような時にいったい会長としてはどのような行動をとればいいのか?なかなか妙案を見いだせないまま今日まで来てしまいました。
とりあえずは前回から皆様方にお願いしていますFAXによるメッセージには今回もメッセージを戴いておりますのでご紹介させていただきます。私も同様の形で、「会長の時間」をお伝えしようと思います。
今回は、最近盛んに言われるようになりました「ソーシャルディスタンス」ということについて触れてみたいと思います。これもコロナウイルスに関連した言葉なのですが、一言でいえば他人との接触を避けるための位置関係のことです。このコロナウイルスは空気感染ではなく、飛沫感染だといわれています。ですから、距離を開ければその分安全になるといわれています。その安全な距離は約2メートル、また他人がいた同じ場所に移るときは約10秒おいて移るようにすること、とされています。さらに最近コンビニなどのレジのところにビニールシートでバリケードを設置しているのを見かけることがありますが、これもこのソーシャルディスタンスの実践型と言えるでしょう。けれどもこの対策は専門家の中では不十分であるという意見もあります。とはいえ、少しでもそのリスクを減らせる可能性があるのであれば実践すべきだと私は考えます。
皆様も引き続きどしどし“皆さんの声”をお寄せ下さい。ほんの数行でも結構です!よろしくお願いいたします。
なお、スマホやPCなどで個人的に送っていただいている会員もいます。このようなものを用いれば、画像や動画なども送れるので圧倒的に情報量が増えて便利なのですが、現段階ではこのような媒体では全ての会員の皆様にお送りできませんのでご紹介できていません。悪しからずご了承ください。
ともあれ、次回元気でお会いできる日まで、くれぐれも無理をなさらずお体に気を付けてお過ごしいただきたくお願い申し上げます。
2020年4月24日(金) 会長の時間
拝啓、相変わらず新型コロナウイルスに振り回されている昨今ですが、皆様いかがお過ごしのことでしょうか?中国や韓国では「収束に近づいている」というニュースがある一方で、米国などでは“医療崩壊”など益々社会不安を煽るようなニュースが流れてきます。我が国はといえば残念ながら間違いなく後者に属し、“病院内でのクラスター感染”という絶望的なニュースも流れてきます。
この“コロナ台風”のど真ん中で地区の大役を引き受けられる藤井ガバナーエレクトからも前回コメントを戴きましたが、今回も「皆様の声」として畑田会員、酒井会員から情報を戴いておりますのでご紹介いたします。
また、現在事実上停滞しています委員会活動について、上林クラブ奉仕委員会、木戸会員組織委員会、池内ロータリー情報・規定委員会、加藤国際奉仕委員会、米本国際交流委員会の各委員長から委員会報告としてコメントを戴きましたのであわせてご報告致します。少し長くなってしまいますが目を通していただきますようお願い申し上げます。
それでは、全員そろって元気に例会が開催されることを信じて、それまであと少し皆様頑張りましょう!
2020年5月8日(金) 会長の時間
「オンライン会議」
皆様こんにちは。本来楽しいはずのGWも終わってしまいました。不要不急の外出を勧告された中でのGWはどのように過ごされましたでしょうか?例年のように十分な休養をとれましたでしょうか?
ところで、本日は5月8日(金曜日)です。当初の予定通りでも、例会は休会を予定していました。初めに出された緊急事態宣言は“5月6日まで”ということで発令されましたから、来週5月15日よりいよいよ本格的にロータリー活動を再開!と行きたかったところですが、ご存じの通り緊急事態宣言が5月31日まで延長されることになりましたことから、来週の例会開催も危ういところです。正式な開催の可否については改めて近日中にご連絡いたします。
さて、この長期化する新型コロナウイルスのおかげで社会構造にも様々な変化が生まれています。その1つに、「オンライン会議」があります。本来一堂に会して行われる会議をそれぞれの自宅などに居ながらオンラインを通じて、行う会議です。私自身は、過去にスカイプなどで4,5名で行う会議を行った経験がありますが、なんとなしに違和感を感じてしまいました。けれども今回は、もっと切実な状況ですから急速に広まっているようです。会議といっても仲間内のおしゃべりの場であったり、「オンライン飲み会」、あるいは「オンライン女子会」なども行われて結構楽しくやっているようです。なかでも“ZOOM”というアプリは30倍ほど利用者数を伸ばしているそうです。考えてみれば、このような形態の会議はきわめて合理的で、慣れれば「どうして今まで普及しなかったのだろう?」となるのではないでしょうか?実はうちの会社では月に一度すべての店舗のスタッフが本店に集まって会議をするのですが、全員が集まるのはなかなか大変です。今はコロナウイルス対策のために会議自体休会としているのですが、早急にこの会議を「オンライン会議」で開催することを検討しています。
このように、現在まだ出口が見えてこない状況ですが、いずれこのコロナウイルス騒動が終息すると、社会構造に何らかの変化が生まれているのではないでしょうか?
また、引き続き“皆さんの声”を募集しております。ほんの些細な情報でもお聞かせいただきたくお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。
2020年5月15日(金) 会長の時間
「新型コロナウイルスとポリオ撲滅運動」
皆様こんにちは。我が国における新型コロナウイルス感染の新規感染者数は、ここのところ減少傾向を示し、少しずつその勢いが衰えを見せ始めているようです。それを受けて昨日全国39の自治体で緊急事態宣言が解除されました。また大阪では、吉村知事が打ち立てました大阪モデルが達成できたとして通天閣や岸和田城が緑のライトアップがなされました。しかし、まだまだ気を緩めることは許されない状況は続いています。当クラブの活動は実質的に2か月近く遠ざかっていますが、皆様いかがお過ごしのことでしょうか?
そんな中で、例によって「会長の時間」をお送りいたします。今回は最近、RI活動に関する気になる次のようなニュースを見つけましたのでご紹介いたします。
世界保健機構(WHO)は、新型コロナウイルス感染予防策として、2020年3月26日付のガイドラインで、大規模なワクチン予防接種キャンペーンを停止するよう指示しました。それを受けて、世界ポリオ撲滅推進活動(GPEI)では、対象国に対してポリオワクチン予防接種キャンペーンを6月1日以降に延期することを決めました。独メディアのドイチェヴェレ(DW)によりますと、今年の2月のキャンペーンでは4000万人の子供がポリオワクチンを接種していますが、4月だけで4000万人以上の子供がポリオワクチンの定期予防接種の機会を失ったそうです。以前にもご紹介いたしましたが、パキスタンではまだ野生株のポリオウイルスの発生が認められており、2019年のその発生件数は147件ありました。このパキスタンのように、人口が急速に増加し、医療体制が脆弱な国では、ワクチン接種をはじめとする疾病予防策が不可欠と言われています。この現状に対してパキスタン医師会(PMA)の事務総長会カイサルサジャド医師は、「パキスタンでは、新型コロナウイルス感染症が終息したあと、それまで放置してきた別の疾患の脅威が高まり、状況がより悪化してしまうかもしれない」と懸念を示しているそうです。
言うまでもなく、新型コロナウイルスに対しては喫緊の課題として取り組まなければいけないことは論を待ちません。現に、ポリオ撲滅運動のために培ってきたRI活動のインフラがこのコロナ対策に大いに役立っているというニュースもあります。しかし一方で、PMAの事務総長が懸念する通り、ポリオワクチンの予防接種が滞っているというのは大きな問題です。これまで長年RI活動の中心的課題として取り組んできたポリオ撲滅運動を後退させないためにも、今世界中すべてのロータリアンが真剣に考えないといけない宿題ではないでしょうか?
2020年5月22日(金) 会長の時間
「コロナウイルス治療薬をめぐる“新薬”承認」
皆様こんにちは。コロナウイルス感染予防に関する大阪府の緊急事態宣言は、昨日5月21日に解除されました。ちょっとひと安心・・・といったところですが、まだまだ気を緩めることはできません。2次感染3次感染は必ず発生する!とも言われていますので、一刻でも早い治療薬、ワクチンの登場を願うばかりです。
そんな中で様々な治療薬、ワクチンのニュースが流れています。ワクチンについてはここではちょっとおいておいて、現在我が国で治療薬として承認されているのは唯一「レムデシビル」というものがあります。これは5月初旬に申請から3日という異例のスピードで承認されました。また、我が国の富山化学が開発した「アビガン🄬」は、5月中にも承認を受けるだろうといわれていましたが、臨床試験での有用性が十分に確認できていないために、承認も遅れそうだ、といわれています。本来新薬というのは、基礎研究から動物実験、そして何段階もの臨床試験も経た後にようやく承認を受ける必要があるため、数年、数十年という長いスパンで考えないといけないものですが、今回話題になっています新型コロナウイルス治療薬は、あらゆる手続きを簡略化して承認に至っています。とはいえ、いくら急がれるからとはいえ、本来数年かかるものを数日、数か月に簡略されるというのはあまりにも無謀なように思われませんか?実はこれには事情があります。ご存じの方も多いかと思いますが、その事情というのは次の通りです。つまり、ここで取り上げているのは正確には全て新薬ではありません。ずっと以前から薬として社会で使われているものばかりです。その中の1つ「イベルメクチン」などという薬は、よくご存じの日本のノーベル賞受賞者大村智氏によって30年も前に開発されたものです。それがどうして“新薬”になるのか?というと、“適用”の話です。例えば、この「イベルメクチン」という薬は約30年前に駆虫薬として承認されたもので、この新型コロナウイルスとは全く縁がなかったものです。それが様々な研究によって今回の新型コロナウイルス治療に対する有効性が提唱されてこのような動きになっています。つまり、すでにヒトには使われているわけですから、そのヒトに対する安全性試験などは省略できるということです。実はこのように、もともとの適用とは違う目的で使用される薬はたくさんあります。ちなみにそのような薬は「適用外処方」といわれて保険の適用にはならないので、チェックで引っかかれば健康保険の払い戻しを言い渡されますが、様々な臨床論文などから有用性が示されていることは定説化していることもあります。
ご参考までに、今新型コロナウイルス治療薬として研究されている薬を下の表にまとめてみました。
2020年5月29日(金) 会長の時間
「“木村花さん”の自殺から思うこと」
皆さんこんにちは。いよいよ来週、6月5日からわが岸和田東ロータリークラブの例会が再始動します!といっても今年度の最終月になります。思い起こせば、今年に入ってから2月にDDFプロジェクトの視察にフィリピンへ、そして3月にベトナムへの家族旅行、そして締めくくりに6月にハワイ国際大会へと立て続けに3つの海外行事が予定されていましたので、緊張の中で今年を迎えたのですが、予想もしていなかった新型コロナウイルスという災いのために結局は全てなくなってしまいました。私自身心残りがない、と言えばうそになりますが、考えようによっては良いか悪いかは別として、今年度の会長の名前は恐らく皆さん覚えていていただけるのではないでしょうか?全くの他力本願ですが、これも私にとってはラッキーかもしれません!
前置きはこれくらいにして、今回の「会長の時間」は、久しぶりにコロナ以外の話題を取り上げます。ネットニュースをよくご覧になる方は最近のホットな話題ですのでご存じの方も多いかと思いますが、簡単にご紹介します。「テラスハウス」というテレビ番組に出演していた女子プロレスラー木村花さんが22歳という若さで自殺しました。大変痛ましいことです。私はこの事件があるまでこの番組も彼女のことも知りませんでしたので詳しいことはわからないのですが、経緯は次の通りです。彼女がプロレスのコスチュームをたまたま洗濯機の中に忘れてしまい、そのあとでその洗濯機を使った男性が知らずに一緒に洗濯してしまったためにそのコスチュームが縮んで使えなくなってしまいました。それに怒った木村さんがその男性を非難したことから喧嘩が始まり、結局はネットを通じて彼女への誹謗中傷がエスカレートしたために精神的に追い込まれた彼女がこのような結末になった…、ということらしいです。彼女はプロレスラーというだけあっておそらく気性も荒かったのでしょう。それで、大切にしていたコスチュームを台無しにした相手に対してきつい口調で罵り、敵が増えてしまったのかもしれません。しかし客観的にみればこんなトラブルが自殺にまで発展することなどなかなか理解できないことです。これが“ネット”という世界の恐ろしさなのでしょう。もしもこれがごく普通の生活をしている人でしたら、せいぜい数人か十数人のもめごとで済むのでしょうが、“ネット”というツールを通して拡散されたことから、相手がとんでもない広い世界に広がり、モンスターとなって攻撃を受けることになった…、というのが実態ではないでしょうか。一体誰が悪いのでしょう?もちろん、軽々に誹謗中傷する人は非難されても仕方がないとは思います。ただ、それだけの問題でしょうか?以前私は、ネット社会の問題点として、莫大な量の情報があふれていることから、“情報の質”を見極めることが大切だということを述べました。今回の事件からもう1つ、些細なことでも“ネット”というツールをくぐれば、とんでもないモンスターに発展することもある、ということを教えられたように思います。