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『 卓 話 』 |
「ロータリーの愉しみ」
夏 原 晃 子 会員
ロータリーと私は入会以前から様々な繋がりがあったと思える。作品や仕事を通して国内外でロータリアンとそのご家族にお世話になった。海外の招待展の展示やパーティー、招待や見学、卓話等様々な出会いがあった。当クラブでは、南フランスの旧い街ALUBIから帰国早々、谷川会員の紹介で卓話に招かれ、坂東会員と共に推薦を頂いた時も、以前の経験から私なりの何かが出来ればとの思いで入会させて頂いた。
入会後は私の所属する「日本文化デザインフォーラム」での事業の講師として訪れた岩手、沖縄、東京等々で、その地のクラブへ訪れ親交の輪が拡がった。東京での展覧会期中たまたま神宮クラブで知人に合い、その夏に友人の展覧会の企画で滞在したパリでは、フランス第一の名門クラブでメーキャップ出来たのはクラブ唯一の日本人のその知人のお陰でもある。同じテーブルのメンバーはフランス内外の著名人も多く、自由なフランス人がアメリカで創設されたロータリーをどのように運営しているかも以前から覗きたいとも思い、大変優雅で愉しい興味ある2時間の食事が楽しめた。
帰国してすぐ当クラブでもグランドホールの協力もあり、手描スケッチでメニューを毎週掲載したのも懐かしい思い出だ。
展覧会が御縁で函館の3クラブ、岡山天満屋展での4クラブへも訪れた。今後は出来れば私の作品のある場をメーキャップで訊ねたいと思う。国内では東京丸の内ビル8階、京都駅ホテルグランビアのスイートルーム14室、大阪府立ドーンセンター1階吹き抜けとエレベーター3基の天井、弁天町ORC200のホテルサイドの通路、新大阪ホテル・ラフォーレ1階エレベーターホール等いずれも例会場やその近くで話題も提供できる。岡山のホテルや羽田のJASの特別室のように建物と共に失われるのもある。
海外ではALUBI、デンマークのBRANDE、モナコ王室、カイロ日本文化センター、バルセロナ、ミラノのギヤラリーへも。
今も心残りなのはサンクペテルブルグでのクラブ訪問で例会が夜に変更されていて、事務局とコック長にバナーと写真を言付けその夜の便で帰国した。その後当クラブへ写真とメールが送られては来たが是非何時か再訪したいクラブだ。
どのクラブでもそれぞれの個性が興味深い。
ロータリーには意義ある事業や奉仕活動があるが、もう一つの愉しみは世界中のロータリークラブへメーキャップに出席して、食事を共に出来る事である。食事する事で異文化の大切な事を共有し、親しみと理解が深まり、表層的な関係でなく、顔と顔を見合わし話し合い、触れ合えたら、今のギクシャクした世界は少しは緩やかになれるのではないだろうか?
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