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『 卓 話 』 |
「盲導犬の育成等について」
社会福祉法人 日本ライトハウス
法人本部長 上 村 賢 様
(担当:池内清一郎会員)
日本ライトハウスは、大正11年、岩橋武夫が点字図書の製作を開始したことに始まります。
その後、昭和40年に日本で最初の視覚障害リハビリセンターを開設し、同45年には盲導犬育成事業を開始しました。
盲導犬は、視覚障害者を安全に誘導すると同時に、心の支えになる大切なパートナーです。盲導犬の普及は、視覚障害者にとって大きな意義をもつものです。
盲導犬は、現在約1000頭ですが、盲導犬を希望されている人は約4700名いると推計されており、まだまだ盲導犬の普及が進んでいないのが現状です。
盲導犬は、選ばれた父犬、母犬から生まれ、子犬は、生後2ヶ月でボランティアの家庭に預けられ、1歳になるまで育てられ、いろいろな経験を積みます。1歳になると、訓練所に戻り適性検査が行われ、その後、交差点で止まるなど目の不自由な方が安全に歩行できるために必要な訓練を約6ヶ月間行います。このような訓練を終えた犬は、パートナーと出会い、そのパートナーと約1ヶ月訓練所で生活し、盲導犬との歩き方や世話の仕方を学びます。
このような訓練を終えた盲導犬とパートナーは、その後、約10年間ともに過ごします。10歳から12歳になると盲導犬としての任務を終え、引退します。
日本ライトハウスでは、千早赤坂村にて盲導犬の訓練所を設けて育成していますが、同訓練所の1年間の予算は約1億円ですが、1年間で育成される盲導犬は20頭です。従って、盲導犬1頭の育成に約500万円の費用(ボランティアの費用は含んでいない)が必要となります。
是非、多くの皆様に盲導犬についてご理解いただき是非ご支援をお願いします。
本日は、ご寄付もいただき有り難うございました。
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