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『 卓 話 』 |
『We are Japanese!』
高 橋 純 子 様 (担当:亀井亮雄会員)
アメリカと我が国を比べ、改めて外から日本を見てみた。日本には移民が少なく、人との繋がりは強調精神を基本とする。アメリカは多民族国家で個人主義である。それらの長所短所を見た時、協調精神の良い所は、特に地域社会においては協同意識が素晴らしいという事だった。特に岸和田という地域では、だんじりの寄り合いや子ども会等、住民が一体となって新聞収集等の協力をし、コミュニティーに積極的に参加している。これはアメリカの地域社会にはないものである。協調精神の悪い所としては、日本人は人の意見に従いがちで、自分の意見の主張がない。本音と建て前を使い、何を考えているのか良くわからない、というもの。逆にアメリカは個人主義のあまり、意見がまとまりにくく、結論に達するのに長引く。すぐ喧嘩になるという。しかしながら、自分の考えをきちんと持ち、年齢や立場の壁を越えて率直に意見を言える環境は良い点だと言えよう。
2011年3月に起きた東日本大震災を通しても意外な所から日本を改めて知ることになる。あるイギリスのジャーナリストが、インターネットニュースを通して世界へ発信した「日本に学ぶ10か条」が、世界中に感銘を与えたのだ。
1.THE CALM「冷静さ」
2.THE DIGNITY「品位・尊厳」
3.THE ABILITY「才」
4.THE GRACE/Selflessness「思いやり・無欲」
5.THE ORDER「秩序」
6.THE SACRIFICE「犠牲」
7.THE TENDERNESS「寛容」
8.THE TRAINING「教育」
9.THE MEDIA「メディア」
10.THE CONSCIENCE「誠実さ」
これを通して、昔から真面目で忍耐強く、協調精神を大切にしてきた日本人が模範的民族となった。約2万人の死者を出した大災害。今も行方不明の捜索は続く中、残された被災者の人達が示した「模範的国際人=日本人」。その賞賛は非常に感慨深い。同時に世界中に広がる国際ロータリークラブのメンバーとしても、皆さんは日本のロータリアンである事に誇りを。そして6月の国際大会で“Japan!”と紹介されたら、ぜひとも声を高らかに“Yes,
we are! We are Japanese!”と堂々と立ち上がって頂きたい。
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