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『 卓 話 』 |
『 子宮頸がんワクチンについて 』
谷 川 泉 会員
平成23年2月より、主として中学生を対象に子宮頸がんワクチンを実施されるようになった。2006年に米国で承認されて以来、世界で120以上の国と地域で承認されている。これはHPV(ヒトパピローマウイルス)が子宮頸がんの原因ウイルスとして広く知られるようになった。このワクチンは発癌予防効果があると認められたことによるものである。
HPVにはハイリスクとローリスクの分類により、子宮頸がんはハイリスクに属するものである。このウイルスは、人に感染しても殆んどは人間の免疫力により体から排除されるが一部が子宮頚部に残り、がん細胞化へと進行する。子宮頸がんの予防には、ワクチンの接種と定期的な検診が必要である。
然るに、子宮頸がん検診の受診率は低く、大阪府では21.9%、岸和田市に於いては17.4%である。従って頸がん検診とHPVワクチンの接種率を高めることが子宮頸がんを征圧することになる。
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