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『 卓 話 』 |
『 太刀魚釣りについて 』 竹本雅彦 会員
本日は、大阪湾での船釣りの一つである太刀魚釣りについてお話しします。
釣り時期は8月のお盆の時期から年内一杯ぐらいです。堤防からの釣りは10月頃からになります
最初に、太刀魚について、分類では、タチウオはサバ亜目タチウオ科に属する。カマスやサワラと近縁種の魚。世界中の暖流域に生息し、深海性のユメタチウオやタチモドキ、サケガシラなど約40種類の仲間が確認されている。日本近海で釣られているのは、本タチウオ一種類だと思われがちですが、他にテンジクタチ、オシロイダチ、オビレタチなどがあります。また、一般的に本タチウオの生息範囲は水深150m程度とされていますが、沖縄から奄美大島にかけての海域には、水深350〜400mの砂地に潜り、全長2m近くまで成長するオキナワオオタチがいます。
タチウオは早いものでは1歳(全長22cm程度)から産卵を始めますが、通常は3歳(全長70cmから1m近く)で直径2mm弱の浮遊性卵を4万個ほど、5歳では6万〜8万個を産むようになります。寿命は通常6〜8年程度ですが15年まで確認されている。
産卵は大きく春と秋の2回です。
タチウオの性比はメス3:オス1程度で、雄性先塾型の性転換を行うためメスが多数を占める。
オスは3歳以降ほとんど成長しませんが、メスはそれ以降も順調に成長するため大型はほとんどがメスになります。2004年1月に伊勢湾口で4.1kg 推定体長160cmが、2006年11月には錦江湾で5.2kg体長170cmが、2006年6月には沖縄で5.4kg全長240cmが釣り上げられました。
英語圏での呼び名
saberfish:サーベル bandfish:バンド・ベルト
cutlassfish:剣・刃物 hairtail:毛のように細い尻尾
scabbardfish:刀のサヤ silverfish:銀色
ribbonfish:リボン snakefish:ヘビ
タチウオ漁獲高ランキングでは、1位和歌山県、2位愛媛県、3位大分県、4位熊本県、5位長崎県、6位徳島県、7位広島県、8位兵庫県、9位山口県、10位鹿児島県です。
タチウオの船釣りの方法には、エサ釣りではテンヤと胴突きがあり、他にルアーを使ったジギングという方法があります。大阪湾での釣りは冷凍イワシをくくりつけてのテンヤ仕掛けで行います。
竿は2〜3mで先調子、リールはPE2〜3号ラインが150m位巻いてある電動リール。タチウオテンヤは30号〜50号あり潮流により変えますが大体は、船により決まっていて私の乗る船は40号を使っています。そのほかにケミホタル、ハリス(ワイヤ−)があります。
釣り方は、基本は仕掛けを底まで落とし、ゆっくり巻き上げて釣ります。当たりがあってもすぐに合わせないで、とめないでゆっくり巻き上げていきます。竿がグーと食い込んだり、急に軽くなった時に合わせると釣れることが多いですが、難しい。他の誘い方には、2〜5m巻いて止めるを繰り返す、当たりがあってもすぐに合わせないで今度は1m位巻いて止めるを繰り返す方法とか、巻く早さを早くしたり遅くしたりします。
タチウオの料理方法
1.刺身、2.塩焼き、3.煮付けがほとんどですが、他にアスパラ巻きなどがあり、非常に小さなサイズのタチウオには、指2本の巾に切り、油で2度あげをする。酒のつまみになります。
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