岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1735回例会 4月27日(金)

『 〜地球と一緒に暮らそう〜人にも地球にも健康な住まいとは? 』

栗林賢次建築研究所 代表 栗林賢次 様 (担当:川植康史会員)

 「何事も健康であればこそ・・・」、この言葉どおり、人生の幸福は、健全な心身の営みであることは云うまでもありません。そして住まいは、その幸福を左右する大切な環境といえます。しかし、現代のライフスタイルは、利便性や経済性を重視した為に、外に対して閉じた空間となり、そこに様々な化学物質、空気や湿気の淀みによる蚤・ダニ・黴等の諸問題を抱えた生活環境になっています。当然のことながら心身に良くありません。知らず知らずのうちに確実に健康が失われていきます。
 日本の住まいは、今も昔も、やはり「通風と採光」を十分確保することが基本です。いくら使っても費用は要りません。しかし、それだけでは現代のライフスタイルに適応することはできません。桂離宮がいかに素晴らしくても現代人がそこで暮らすのは非常に大変です。そこで、「通風と採光」を十分確保しながら、高気密高断熱と熱交換器型の24時間換気扇を活用した住まいを提案します。双方ともに安価で普及した技術です。換気扇は法的に設置義務がありますが、それ故、仕方なく設置するのではなく、生活環境を快適にする為に活用できる工夫をすることで、安価にそして健全な心身の為の生活環境を実現します。
 又、木材をたくさん使うことは、一般的に室内の香りや調湿作用等、良好な生活をサポートすると共に、計画的な植林伐採と相まって、大気中の二酸化炭素濃度の低減による地球温暖化の防止、空気の浄化、そして、災害に強い山々を形成しながら浄水を育み良好な漁場を形成する等、地域は勿論のこと、良好な地球環境の維持に貢献します。
 自然素材に囲まれ、淀みのない清々しい微風を伴う室内環境の中で、緑の循環や緑風豊かな生活環境等、良好な地域及び地球環境にも思いをはせながら、本当の意味での健全な心身の暮らしを実現して頂きたいと思います。そして末永く、各界で地域の為に、いや世界の安寧の為にご活躍されますことをお祈りいたしております。