岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1714回例会 11月11日(金)

『 トピック 』

【「地球どんぶり・日本伝統文化体験」参加報告】

2010〜11年度 会長 坂東桂子 会員

 11月6日(日)久米田寺で行われ、白無垢の花嫁衣装や着物の着付け体験、お茶とお花の体験と盛りだくさんでした。約30人の留学生や研修生、会員20人ほどの参加があり、賑わいました。日本の男性も花嫁の着付けの見学は初めての体験と喜んでいました。当クラブの35周年事業の寄付金が有効に使われているのを見て嬉しく思いました。



『 ロータリー財団月間によせて−今一度ロータリーを考えよう 』 中 井 義 尚 会員

 会員の皆さん、とくに会員歴の長い方ほどロータリークラブはどうなって行くんだろうという不安をお持ちと思います。岸和田東クラブも会員減少の一途で、さてこれからはという不安が心の中にあるでしょう。私も同じで、ロータリーはこれでいいのだろうかという気持ちが続いています。ということで、今日の卓話はロータリーについて考えていただきましょう。そして以前のようなしっかりとしたロータリークラブに再構築していただくよう話を進めたいと思います。そのためには今一度ロータリーとはどんな組織でどのような歴史をもって、そしてどんな活動をしているのか、そして夫々のロータリークラブはどうあるべきかを考えていただきたいと思います。
 そこでこの際、会員すべての方にロータリーって何だろうという問いに夫々各人が正しい答えを持っていただき、クラブに新しい人、特に若い会員さんを勧誘するためロータリーについての深い認識を持ってほしいと思います。
 今日の私の話しをすぐに裏付けをとっていただけるよう、この一年間の「ロータリーの友」から大切な記事をひろいあげました。時間的な制約からこのレジメに記載したものすべてについて話すことは出来ませんので、私の話しの不足分は会員の皆様が「友」を開いておぎなっていただきたいと思います。
 卓話の前半は、ロータリー創立以来の歴史的な出来事について話し、ロータリー成長の過程を理解していただこうと思い、ロータリアンとして学んでほしい内容を整理しました。後半は、ロータリアンとしての自覚を高めるため、ロータリーについての知識を深め、さらにロータリーへの理解を深めていただこうという意図でお話しいたします。
 以下、2010年11月号から2011年10月号の中で今日お話しする内容についての記事をお示しいたします。


ロータリー創生後の重要な歴史的事実について

(1) 1月号(P.6) 「RATIONAL ROTARIANISM」ポール・ハリス
  1月号(P.8) 「シェルドン…忘れ得ぬその名」
         他に田中毅著「シェルドンの森」
(2) 2月号(P.26) 9月号(P.26) 「ロータリー綱領の和訳について」
(3) 3月号(P.31) 「日本ROTARYがRIへの復帰」
(4)10月号(P.10) 「四つのテストの没革」


ロータリアンとしての認識と知識を深めていただくため

(1)2010年11月号(P.5) 「未来を開くロータリー財団」
(2) 8月号(P.20) 「米山奨学事業の基本知識」
  8月号(P.33,P.41) 「ロータリーの基礎知識」
(3) 5月号(P.37) 「ロータリアンのための新世代入門」
(4) 8月号(P. 5) 「会員数を考える」
(5) 5月号(P.22) 「ポリオ撲滅は可能か」
(6)10月号(P. 8) 「ロータリーのすすめ」職業奉仕月間を迎えて


(1)ポール・ハリス「RATIONAL ROTALIANISM」からのロータリーの会員の3種類を示し夫々どれが妥当かの問いかけを行った記事です。
 この問題はロータリー創生職に会員相互の互恵親睦派と社会奉仕を心がける派との対立がつづき、長い間の討議をへてこの問題に終止符をうったのが1923年セントルイスの国際大会で可決された、決議23−34です。手続要覧(2010)P.114−P.116を必読して下さい。これによってそれ以後ロータリーの進むべき方針が確立されました。この初期の討論の中で最も大きな役割をはたしたのが、A.P.シェルドンです。1月号「シェルドン…忘れ得ぬその名」の頁を開いて下さい。
 ロータリー創立当初の3偉人は、P.ハリス、C.R.ペリーとA.F.シェルドンの3人です。特にシェルドンはロータリアンに永遠不滅のテーマを教えてくれました。中でも「利益というものは利己主義よりも人間性に根差し目的と深く結びつくべきだ」と示したこと、彼の人為から「ロータリーの倫理訓」(1915)が生まれ、ガイ・ガンディカー氏の「ロータリー通解」が書かれました。

(3)「日本のロータリーがRIへ復帰」の記事も、戦時に日本のロータリーがRIからやむなく退会し、そして1949年に復帰したことについて認識を深めて下さい。

(4)「四つのテスト」について
 ハーバート・テーラー氏が1932年アルミニウム会社の責権者の委嘱をうけ、破産閉店の窮地を救う経営の骨子としたものが「四つのテスト」です。四つの真実・公平・好意と援助を業務に適用すればより大いなる成功と進歩を生じるとし、見事に会社を再建したことが記されています。
 ロータリアンは、すべて心の中に「四つのテスト」をひそませていなければなりません。「四つのテスト」は、考えたり話したりするものでなく、いつも自分の心の中に秘め、自らが生きることのバックボーンとして持ちつづけることだと思います。そして「四つのテスト」をいつでも実行出来るには、健康なからだと心であることが必要です。健康なからだと心によって、心に余裕が生まれます。バブル経済崩壊後の日本の経済人が非常にみっともない行動をとり、その多くの人がロータリアンであったようです。その人達は心の余裕を失ってしまっていたのでしょう。心に余裕をもって生きますと、どのような病気にもならないと私は考えます。先年クラブ創立35周年の記念事業の一つとして公演された村上和雄先生が、多くの疾病が笑いで治せると話されました。私達の健康はあきらかに心の余裕があってこそ保たれるのです。そのために「四つのテスト」は見事にすべてを表現していると思います。

(5)時間の関係ですべてお話しできませんが、会員数の問題に触れます。1997年度には、第2640地区のロータリアンは3,778人でした。2011年7月の報告には、会員数、男性1,957人、女性154人、計2,111人です。1997年度に比べて、55.9%です。先日亀井会員もこのことを話されました。今日の私の話を充分わきまえて、ロータリアンとして沢山の会員を勧誘していただきたいと思います。

(6)最後にポリオ撲滅は可能かという5月号の記事から話します。RIとポリオの出合いは1979年フィリピンでのポリオワクチンの接種に関与したことから始まりました。1985年RI創立80周年の事業としてポリオ・プラス活動に取り組みました。2005年ロータリー創立100周年までに全世界からポリオの患者を無くす計画は、まだ終了に至っていません。しかしこの記事にあるように1988年に約35万人あったポリオ発症者が2010年には、974例に減少し、ポリオ発生国も125ヶ国から4ヶ国へと減少しています。あと1%のポリオ撲滅へ可能かという問いではなく、ロータリーとして撲滅しなければならないというのが大命題です。ポリオ・プラスへのロータリー財団への寄付をお願いいたします。

 ロータリーの成立とその奉仕活動の内容は膨大です。これからもロータリー財団の活動、米山奨学会の活動についての認識を深めて下さい。新しく第5番目の奉仕部門となった新世代への活動にも、会員すべてが協力しなければなりません。今、日本の若者は色々な面で活力に乏しいように思います。ロータリアン1人1人が若い世代の活力を昴める努力が大切だと思います。

 職業奉仕はロータリーのロータリーたる源です。職業奉仕委員会の会員からまたお話しをいただきたいと思います。
 岸和田東クラブ会員の一人一人が、一人でもよろしいから新しい会員を推薦し、入会させていただくことを願って卓話を終わります。