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『 トピック 』 |
【WCS・タイ国 浄水冷却器設置検証報告】 岸和田南RC 笹倉太司 幹事
WCSを利用した岸和田南RCとタイサトーンRCとの浄水冷却器設置は今年度で4年目を迎えました。過去同様に『岸和田RC』様『岸和田東RC』様・『岸和田北RC』様のご協力を得て、今年も小学校を中心に浄水冷却器設置を為しえることが出来ましたことを、心より感謝いたします。当初はタイ国の『政情不安』の中『検証ツアー』も困難な状況で今期は断念か!?と考えていましたが、タイの提携クラブサトーンRCからの情報により『6月に入り情勢も落ち着いてきた』との事により急遽検証ツアーを決行しました。各方面との日程調整及び治安問題で全ての『浄水冷却器設置』の検証は行えませんでしたが、強行日程の中参加した6名の会員は無事に帰国しました。
『水問題』はRIもテーマに掲げる優先事項の一つです。『きれいな水を子供達』へ届けるこのプロジェクトは有意義なものである事を改めて確認することが、この検証ツアーの成果であったと考えます。
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『 高血圧治療ガイドライン2009 』 西 村 進 会員 |
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高血圧の病態や治療および生活習慣の修正などについて、日本高血圧学会高血圧ガイドライン2009に準拠して述べます。
1.高血圧の病態
高血圧は大きく分けて原因の分かっている二次性高血圧と、原因の分からない本能性高血圧に分類される。日常診療で遭遇する高血圧の多くは原因の明らかでない本能性高血圧である。本能性高血圧の成因は多様であるが、家族内集積が見られることから遺伝因子が関与することは異論のないところである。一方、同様の遺伝素因があっても生活環境が大きく異なれば、高血圧の発症進展の程度や有無は違うことも事実である。すなわち、環境因子も重要であり、遺伝因子との相互作用で高血圧が発症するものと考えられる。
2.血圧測定と高血圧の基準
外来での診察室血圧とともに家庭血圧を測定することが白衣高血圧や仮面高血圧の診断に重要である。家庭血圧は、朝は起床後1時間以内、排尿後、服薬前、朝食前、座位で1〜2分の安静後に測定する。また、夜に測定する場合は就寝前に座位で1〜2分の安静後に行う。高血圧基準は診察室血圧では140/90mmHg、家庭血圧では135/85mmHgとなった。
3.降圧目標
高齢者が140/90mmHg、若年・中年では130/85mmHg、肝障害・糖尿病、心筋梗塞合併例では130/80mmHgである。さらに脳血管障害者においては140/90mmHg未満と規定された。
4.治療
体重コントロール、減塩、運動など生活習慣の修正を基本に臓器障害、合併症の有無による患者の特性に応じた治療薬の選択が必要である。
5.生活習慣の修正
(1)食塩制限:本邦における平均食塩摂取量は欧米の約2倍の11〜12gと多い。
減塩目標値は6g/日未 満とするが、より少ない食塩摂取量が理想である。
(2)食塩以外の栄養素:野菜、果物を積極的に摂取し、コレステロールや飽和脂肪酸の
摂取を控える。
(3)減量:BMI(体重[Kg]÷身長[m]2)25未満が目標であるが、目標に達しなくとも4〜5Kgの
減量で有意な降圧が得られる。
(4)運動:中等度の強さの有酸素運動を中心に定期的(毎日30分以上を目標に)行う。
(5)節酒:エタノール換算で男性20−30mL/日以下、女性10−20mL/日以下に節酒をする。
(6)禁煙:高血圧への影響も指摘されているので、喫煙(受動喫煙を含む)の防止に努める。
(7)その他:防寒や情動ストレスの管理などを行う。
生活習慣修正は幼少児から行い、高血圧を含めた生活習慣病の予防に努めるべきである。
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