岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
2007〜2008年度RIテーマ
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制作:資料管理・OA委員会
 

第1635回例会 2月26日(金)

『 トピック 』

 【 3月度 奨学金授与 】米山奨学生 パンアヌクーン・アヌパン 様



 この数日間前から、すごく天気が暖かくなってきまして、「もう春やな」という気分になりました。ですけれど、私のこの次来る春は一歩社会に踏み出さなければなりません。一年間、皆様、ロータリアンの方々と巡り合い、ロータリー精神をいただいたので是非成果を出して、頑張っていきたいと思います。



  【 岸和田支援学校様よりバザー用品拠出協力に対しての感謝状 】


 

 【ゴルフコンペ報告】 東友会会長 坂本光文 会員

 2月20日・21日に、東友会一泊ゴルフコンペ、朝日ゴルフクラブ白浜コースで開催しました。参加して頂いた方は、会員12名、ゲスト4名の計16名で、コンペを行いました。
 当日は、快晴で一足早い春を思わせる暖かさで、参加して頂いた皆様と楽しくプレーをさせて頂きました。会員及びゲストの皆様、本当にありがとうございました。
※ 競技結果は、OUT40・IN40 グロス80の成績でプレーされた亀井会員が優勝されました。 以上、ご報告させて頂きます。


『 ポール・ハリスさんと米山梅吉さん 』  中 井 義 尚 会員

P.P.ハリスさんの信条

 P.ハリス氏がロータリーを誕生させた経緯については、これまで何度も聞かれたと思います。ロータリーは決して偶然の産物ではなく、彼の人柄と深い思想体系の裏付がありました。1896年シカゴに弁護士を開業した当時、1860年から4年間も続いた南米戦争の直後でもあり、町は最悪の社会状況で、自己保存が第一で他人をかえりみる余地のない時代でした。P.ハリスは、幼児から育ったウォリンクフォド村を懐かしみシカゴに政治や宗教の立場をはなれてお互いの意見を話し合え、各種の職業から人を選び、相互の仕事に役立つクラブを作ろうと考えたのです。著書「ロータリーの理想と友愛」の中で、「奉仕の理想を唱える人は、受ける報酬を考えるのではなく、まず与えるべき奉仕に着目すべきである」と書いています。
 今年のロータリーの友1月号に、1911年の「ロータリアン誌」に掲載されたP.ハリスの合理的ロータリアンニズムがあり、当時のハリスのロータリー観が理解されます。そこには、ロータリーは職業を通じて人格をみがきあげることを学ぶ場所と結論しています。ロータリーマークは、ロータリアンとしての質の保証となるものではなくてはならない。ロータリー・クラブの会員身分は、信用、商品、サービスに関して優秀であるという格付に匹敵するものであると述べています。クラブは、存在する地域社会でよく思われていれば、クラブの成長は一段と強力で永続すると述べています。




米山梅吉さんの信条

 米山氏とロータリーについて考える時、1918年(大正7)51才の時、三井物産のダラス支店長福島喜三次氏に案内され、ダラス・ロータリー・クラブの例会に出席して大きな感銘を受けたことが日本にロータリー・クラブを作ろうという端緒になったことです。米山氏は、彼が創設した三井信託銀行業が、他人の財を預かり安全に保管して料金を得るが、信託業は銀行と同じ営利を目的としても「SERVICE」という奉仕の形が存在すると述べています。そして米山さんは、学校(青山学園)を創立して後進の指導を行うとともに、日本に来る外国人にも大きな援助を差し伸べています。この彼の基本的な考えは、「隠居論」にすべて示されています。その中で、「社会の弊風を矯正するというようなことは最も注意の行き届く筈の隠居株にしてはじめてこれに当り得るのである。功名を挙げ、裕福で且つ経験をもつ老人−これは日本の権威であり、国宝でなくてはならない。そういう人達の老後の務めは、隠居後、世の中と没交渉になるのではなく、今までに出来なかったことが残っているが、政に職業以外に社会公衆のために奉仕してこそ人間としての義務を果したことになる。これを人間の報恩のためと言うも亦可なりであろう。」
 米山さんの奉仕の精神のすべてが、この中に語られています。こうした米山さんの功績を偲んで東京ロータリー・クラブが世界、特にアジアの国から一人でも多い留学生を入れて平和な日本を感じとってもらい、帰国後母国の発展の原動力となることを願って国際奨学事業となったのが、米山奨学会であり、1967年(昭42)に財団法人米山記念奨学会として発展し、今日に到っています。

ロータリーの現状

 P.ハリスらによって誕生したロータリーの本質は、
○一業種一人の原則、○例会はじめロータリーの会合には全員出席する、○ロータリーの例会は奉仕の哲学の学習と奉仕の実践である、○ロータリーで職業奉仕を学び社会のニーズを満たし、四つのテストを頭にいだいて毎日励む−以上要約すればこのようになります。しかし2001年に行われたシンガポールでの規定審議会で、一業種一人制の撤廃、会員身分の寛和(それまでは、例会欠席が4回連続でロータリアンの資格を失う)、例会出席への緩和など、著しくロータリーの原則が変えられました。その結果、ロータリーそのものの魅力の低下がおこり、会員の減少につながってきていると思われます。この現状について先日の4ロータリークラブ合同例会での会長さんの話で、会員減少クラブの苦悩が話されていました。ロータリー哲学のむつかしい話を極力避けて、ひたすら増強に努力という淋しいお話でした。村上ガバナーが、ポリオワクチンの一斉授与に参加して感激され、ロータリーの世界的な大きなこのプロジェクトから、WE SERVEも大いに拡大をと言われましたが、P.ハリスらのロータリー哲学の本質は、I SERVEです。最近ロータリー活動の基本方針にRIが示したCLPについては、全くのWE SERVEに活動がしぼられ、ロータリアンの奉仕の原点が変革されている事実も気になりました。
 P.ハリスが寛容と語る一話〔TOLERATION〕にもロータリアンの解釈がまちがって使われていることも反省すべきでしょう。ロータリーの奉仕は、利己と利他をともに考えることで、利他には寛容の精神が根本原則になると思います。