岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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第1585回例会 1月30日(金)

  『ニコニコリクエスト』  安 井 八 州 夫 会員

リクエスト曲 : 80日間世界一周

 大学受験を間近に控えた高校生の時、ラジオでこの曲や「ジェット・ストリーム」を聞いて遠い世界に思いをはせたものでした。独身時代はその夢を叶えて外国に何回も行ったものでしたが、最近では泉州各地のスーパー温泉めぐりが楽しみの今日この頃です。

  『自動車産業は、今後どうなっていくか』 西 野 公 朗 会員

【2004年の卓話】
 自動車の歴史は
 馬車からエンジンで動く車
 物を運ぶ車から人を運ぶ車
 乗せてもらう車から乗る車
 男の運転から女性の運転・全ての人の運転
 高価な車から一般に買える車

§自動車の中は
     自動車= エンジン+車体+車輪+電気
2000年迄  100%= 70% +10%+10%+10%(電気)
2004年   100%= 30% +10%+10%+50%(電子)
2008年   100%= 10% +10%+10%+70%
                 (コンピューター)
 自動車はエンジンで動く時代   電子で動く時代
 コンピューターで動く時代  10進法から2進法の時代
 運転する車から運転しなくてよい時代
 走る応接間、居間、会議室、事務室、司令室、社長室

§自動車の整備技術は
 自動車技術 エンジン、車体、車輪
 電子技術  コンピューター
 通信技術  GPS、ETC、パソコン、携帯電話変則道路交通をシステム
 技術が高くなり、機械技術から電子技術、通信技術となる。
 一般の修理工場で出来なくなる(仕事がなくなる)。
 全てデーラー指向となり、車は全て専門デーラーに行き専用の診断装置を使って修理をする。

【2007年の卓話】
自動車は
 通信技術が多く入って来た     運転手のいない車が走った
 車は高級車志向となった      排ガス、燃費などの対策が進む
 ハイブリッド車が注目されている  車は高価となった
 故障しなくなった
 専門デーラー指向となって車種専用の診断装置で修理することになる
 技術が高度化され、高い技術者(メカ)が必要となる部品、修理代が高くなる
 一般の修理工場は苦しくなり、また仕事が無くなる

【2009年の卓話】
 2004年、2007年の卓話で話したように、自動車産業と自動車整備業界は進んで来ました。
 世界的石油ショック(ガソリン高)と景気低迷でも日本の自動車メーカーは燃費のよい小型車に強いので何とか堅い業績を維持して来ました。
 しかし、昨年(2008年)9月、大きな金融危機、円高となり車が売れなくなりました。
 08年の新車販売 アメリカ 500万台 落込
            日本   500万台 落込
 09年(今年)    トヨタ  100万台 減産
            日産    50万台 減産
トヨタの国内生産(2月〜4月)分を1/2台(対前年比)

世界販売は、
 GMは77年ぶりの首位転落
 08年 世界販売10.8%減 835万台
       (対前年比) (835万5947台)
 トヨタは創業72年目で世界一となる
 08年 世界販売4%減 897万台
       (対前年比) (897万2000台)
トヨタ自動車は、
1.ハイブリッド車(プリウス)がアメリカでよく売れた。数年50万台(年)ペースで生産アップしていた。金融危機で売れなくなり販売台数1/2に減った。
 今年3月期で数千億円の大赤字となると言っている。非正規従業員6000人削減する。
 (トヨタはつぶれない)
2.売れない車を少しでも売る為に、社内販売、部品メーカー、関連業者、末端のサービス店に進めている。(過去にも何度かあった)
3.予想以上の最悪の状態で吹雪が吹いていると言っている。(そのわりに何か落着いているように見える)
4.メーカーは今年1年苦しい年が続くと言っている。メーカーが1年苦しむと、末端の業者は2年苦しむ。 メーカーが2年苦しむと、末端の業者は3年苦しむ。
自動車の整備業界(修理工場)は今どうなっているか
 大阪では昨年(08年)末で1/3減っている。
     今年(09年)中には1/2なってしまう。
 昔の自動車屋さんと同じ道をゆくかも

整備業界(修理工場)が生き残るためには
1.今までの整備業界は自分勝手で、あまり人の意見を聞かない、言わない、1国1城の主でやって来た 即ち個人プレーばかりであった
2.苦しい時ほどチームプレーをし、多くの人達が意見を多く出し合って皆で考え進む時である
3.先の見えない時ほどワイワイ、ガヤガヤ言って皆で騒ぎ、親睦(いつもワイワイ、ガヤガヤ言い合える人、相談し合える人、助け合える人、家族ぐるみで付き合える人)をはかり、その中から先が必ず見えてくる
 今がその時である

トップメーカーの役員さんはこんな事を言っている
1.整備業界の人達はあまり自社の事を言わないで他社の事を聞きたがる
2.今は自社の事を先に出し、考えを言って意見を 聞く時代である。大きな声を出し、騒ぐ、そして親睦を深め合う時である
3.騒ぐ中から良い知恵が出て自社の取組みに生かせて具体的なビジネスにつながる、よりよいチー ムプレーが出来る
4.ワイワイ、ガヤガヤで親睦が出来れば、今度は皆で「市場の困りごと」「お客様の困りごと」などに取組んでゆくと必ずビジネスチャンスが待っている、昔の連想ゲームである
5.これからの整備工場(修理工場)は高度な技術と設備でお客様からの信頼を得ることである。
6.サービス工場(事務所、修理工場など)を綺麗な工場にする事。
7.新しい診断装置で新しい機能を持つこと
 そして、装置を取り扱う能力とその故障箇所を1回で修理完成をする事。
 これが最大の武器となる。
 医者で言う「学問と臨床(診断装置)の両立」を持ち備えることである
8.今は情報と知恵、そして元気な気持ちで前向きに取組む時である。
9.自動車業界に寒波が来ている、苦しい事ばかりであるが、今、はやらない表通りの店が多いが路地裏で行列の出来る店もある
 どちらにするか自分で決める時である
10.特に若い人、メカ達で前向きにチャレンジ姿で光る存在になって新しい道に向って進んでいってほしい。(年寄りはだめ)

 このような事を、メーカーのトップの人が言っても、我々年寄り業者は
1.今更表通りにも、裏通りにも行きたくない今のままでと思っている。
2.診断装置の設備は費用が高すぎる 1車種のテスター1台7〜800万
3.メカの技術教育に時間と費用がかかるなどやる気のない人ばかりで業界のネックである。

§これからの自動車は環境対応車
1.電気自動車 近距離 小型車 バッテリー 鉛電池から リチウムイオン電池(危険性あり)
        ニッケル水素電池(安全性高い) に変わるだろう
  200km前後位〜300km位で充電
2.PHV車 遠近乗用車(プラグハイブリッド) 中型者 エンジンとバッテリー (電気モーター)
 今、自動車メーカーとバッテリーメーカーが組み、協同で会社をつくり対応している。
 トヨタのHV車(プリウス)はニッケル水素電池、他社のHV車はリチウムイオン電池で取組んでいる。(今後はリチウムイオン電池になってゆくかも)
3.燃料電池 遠近バス、トラック、大型車 
 液体水素電池。液体水素で発電してその力で車を動かす(従ってバッテリー(電池)より液体燃料と言った方がよい) 液体水素のスタンド安全性、等々問題多い
4.今、タクシーはガスで走っているガス車。このような環境対応車が多くなると思われる
 我々正義業界の対応は出来るのか。技術対応、整備対応、場所、広さ、費用、等々可能か不可能かも分からない。